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ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第14章(死闘)
88/91

088(裏切りの予感)

ーーリュウは輪島九式、八式、七式の大隊を率いて哨戒に当たる。高射砲の準備もして。リュウは最初からスーパーモード状態の輪島九式を駆る。センスがある選ばれし者だけが出来る芸当だ。リュウの護衛に2匹のサーバルキャットが着く。ウエストフィールドのグレイ達が育てた大型の猫だ。グレイのリーダーのジョンが飼っているミカエルの子供で、リュウによく懐いてる。


リュウとバイオレットは結ばれてる。バイオレットはリュウの子を妊娠していた。周知の事実だ。カーマインも了解している。バイオレットは身重の体にも関わらず輪島九式を駆り、リュウの役に立とうと頑張る。


リュウ達が着々とリディア殺害の計画を進めてる様子を帝釈天アールタイプの船長室で見ていたアール。すると突然、フォーチュンの姿が消えた。代わりにリディアが現れた。アールは状況が呑み込めない。フォーチュンのイタズラだと思った。


「フォーチュン、ふざけないでくれ」

『端的に申し上げましょう。貴方をスカウトしに来ました』

「翻訳機能が作動した…………本当に巫女のリディアなのか? スカウトとはどういう意味だ?」

『貴方は虐げられている。我々の味方に付けば貴方をリーダーとして扱いますよ』

「仲間を裏切れと言うのか?」

『その通り』

「ハッキリ言うな」

『ここに貴方の居場所はない。そうでしょう?』

「居場所…………確かに今はあやふやだ。しかし」

『すぐに返事をしなくていいわ。でも今日中には答えを出してもらわないと。共に人間を抹殺しましょう』


リディアの姿がパッと消えた。アールはリディアの言葉で今後の事を考える。リディアは電子の世界に来れる。超能力だ。人間が亜人に勝てるのか。アールは悩む。技術特異点を越えたAIは苦悩する。


船長室にフォーチュンの姿が現れた。


「我が居ない短い間にクラッキングされた。何か変わった事はなかったか?」

「さあ」


アールは誤魔化した。そして、リディアの仕業だと確信する。


「そうか。外国船がやらかしたかもしれん。気を引き締めていけ」

「あ、ああ」


アールの悩みは尽きない。カーマイン達を裏切り、リディア側に着くか。あのリュウですらアールのデリートが出来ないと言っていた。アールの考えはリディア寄りになっている。

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