081(決着)
アールはファマスのマガジンをリロードしながらスマートモンキー聞く。
「前みたいにチート能力ないのか?」
「アールの旦那はモコロに贔屓されてたでさあ。しかし、モコロがデリートされた以上、アールの旦那は平均的な能力に戻されてしまったでさあ」
「それでモコロは、俺じゃライガーに勝てないと言っていたのか」
「そうなりやすね」
カーマインにボイスチャットが来た。
「ライガー発見! ライガー発見!」
「今から向かう。待ってろ」
「そちらに移動してます! 待避をっ……うわーー!」
アール達の前にライガーが現れた。その姿は体長15メートルのドラゴンだった。禍々しいダークなオーラを纏っている。
「稲葉アール! 今度こそ息の根を止めてやる!」
ダダダダーー! ズギューン! ズギューン! アールとバイオレットがライガーに発砲する。しかし、キンキン! ライガーに効かない。隙を狙ってカーマインが大剣で、ザキン! ライガーの首を斬り落とした。すかさず、スマートタイガーが火を吹く。
「殺ったか!?」
ライガーの姿が人型になる。
「甘いな、カーマイン」
アールとライガーの姿が同じになった。顔から装備まで瓜二つだ。
ダダダダーー! アールが発砲するが、ライガーに当たらない。全て避けられる。ダダダダーー! 今度はライガーが発砲してくる。
「危ない!」
スマートタイガーがカーマインを庇う。そして、撃たれてデリートされてしまった。ライガーのファマスは弾丸がレールガンと同じでフルオートで撃てるチート武器だ。
「許さんぞ、ライガー!」
カーマインの大剣が熱を帯びて刀身が燃え盛る。ザキン! ブワッ! 大剣を振るのと同時に火の塊がライガーを襲う。しかし!
「効かん効かん、ワハハハ。さて、遊びは終わりだ」
ダダダダーー! ライガーは瞬時にワープしながら、カーマインとバイオレットを撃ち、ダイにした。そして、ゆっくりとアールに近付いて来る。
「お前はどうやって殺してやろうか、ワハハハ」
「くっ! ここまでか」
「クレイジーモンキーカミカゼ!」
ドン! ダダダダーー! スマートモンキーの捨て身の自爆攻撃とライガーの射撃が交錯した。スマートモンキーはデリートされてしまった。ライガーも無傷ではない。身体半分が吹き飛んだ。
「終わりだ、ライガー!」
「甘いんだよ、稲葉アール」
バッ! 突然、アールの視界が暗転した。アールは…………ライガーに敗けた。




