080(虎VS鮫)
「アールの旦那。スマートタイガーが怖いでさあ。何とかしてくだせえ」
「俺に言われてもな。カーマインのスマートアニマルだろ?」
スマートタイガーがアールとスマートモンキーの近くに来た。
「ガオー。スマートモンキー、ビビりすぎだ。アールからも何とか言ってやってくれ」
「俺に言われてもな。それよりもライガーだ」
「アール。ライガーにはっ……」
ドカーン! スマートタイガーが話そうとした時、近くで爆発が起きた。巻き込まれる4人と2匹。ダメージはないが爆風で視界が悪い。4人はそれぞれ武器を構える。アールはファマス。カーマインは大剣。バイオレットはレールガン。キノコはガトリングガン。ゲームそのものに入らなくても、エリアで武器が使えるようにルクソール・オンラインのルールがだいぶ変化している。
カーマインがスマートタイガーの背に乗り、大剣を振り回す。風を起こして爆風を飛ばす作戦だ。
「バイオレット! ライガーの姿が見えたらレールガンを撃て! アールとキノコ先生は弾幕でバイオレットをカバー!」
「兄ちゃんはどうするの!」
「大剣で奴の動きを止める! その時に俺ごと撃つんだ!」
爆風が徐々に晴れていく。しかし、ライガーの姿はなく、代わりにハワードが居た。さっきの爆発はハワードが爆弾を投げ入れたのだ。ルクソール・オンラインで99人プレーヤーキル、フレンドリーファイアをして最後にライガーに殺られた男だ。ネコーナーショットを持ち、エリアの物陰に隠れた。直ぐ様、カーマインが立ち向かう。バン! バン! キンキン! ハワードがネコーナーショットを撃ってくるが、カーマインは大剣で防ぐ。
「スマートタイガー!」
「ガオー!」
ブワッ! スマートタイガーが火を吹き、辺り一面が火の海となった。全身に火傷を負ったハワードは距離を取る。ダイになるのも時間の問題だ。しかし、ハワードにもスマートアニマルが居る。
「水だ! スマートシャーク!」
空中に浮く鮫が水を降らして、その水に触れたハワードが回復していく。
ダダダダーー! スィーン…………ドドドドーー! アールとキノコが弾幕を張るが、スマートシャークがハワードの盾となり、攻撃を防ぐ。バン! ハワードがネコーナーショットを撃つ。
「グワッ!」
キノコの腹にハワードの一撃が当たってしまった。その隙を逃さず、ザキン! カーマインがスマートシャークを真っ二つに斬り捨ててデリートした。そして、ブワッ! スマートタイガーは再び火を吹く。ハワードはまた全身火傷を負い、今度こそダイになる。だが、キノコもダイになってしまった。
「カーマイン。キノコさんがダイになっちまった」
「ああ、分かっている。敵はライガー1体じゃないのか」
「どうやらそのようだな」
「バイオレット。皆にこの状況をギルドのメンバーに伝えてくれ」
「うん」
カーマインは、スマートタイガーから降りてスマートタイガーの喉を撫でる。
「よくやった、スマートタイガー」
「ぐるぐる。私はこの事を伝えたかったのだ」
「気が抜けないな。取り敢えず、体勢を整えよう」




