079(〝命〟を懸ける者達)
アールは船長室にスマートモンキーを呼び出した。
「モコロがデリートされた。なぜだ」
「それを言ったら、あっしまであの世行きでさあ」
「そうか。モコロは、奴の亡霊、ライガーを倒せと言い残した。ルクソール・オンラインだな?」
「そうなりやすね。あっしもデリート覚悟で話しやす。ライガーが生まれたクラッキングは外国船ではなく、船内からでさあ」
「船内に反乱分子が居るのか?」
「そうなりやすね」
「厄介だな」
「取り敢えず、ルクソール・オンラインへ行きやしょう」
「待て。モコロが言うには、俺じゃライガーに勝てないらしい。仲間が要る」
「それなら、カーマインやバイオレット達に手伝って頂きやしょう」
「ギルドを思い出すぜ」
「こういう時のために各スマートアニマルを省電力モードで保存していたでさあ」
「それじゃあ行くぞ、スマートモンキー」
「合点!」
ーーアールとスマートモンキーはルクソール・オンラインにログインする。ギルド、モンキータイガーと火の鳥を中心に有志が立ち上がった。皆、ヤル気満々だ。
アールの目の前に懐かしい光景が映し出されてる。上部が崩れたビルディングが建ち並び、配管がむき出しになっている。アバターは同じまま。ここは32番フィールドだ。
「アールの旦那。都合の良い事にライガーは32番フィールドに居やす。特攻しやすかい?」
「モコロが残した俺では勝てないという言葉が気になる。ギルドを待とう」
「合点」
ギルド、モンキータイガーと火の鳥の面々が32番フィールドに集まってきた。皆、アールを、帝釈天アールタイプを守ろうとヤル気満々で参加した。
アールは皆の前に立ち、宣言する。
「ライガーがまた現れた! どうやら帝釈天アールタイプ船内から生まれたバグらしい! 皆で力を合わせて倒そう!」
「「「おおーー!」」」
「皆! まずはライガーを探すんだ! 二人一組になって隈無く探してくれ! ライガーの戦力が分からない以上、無闇に攻撃せず仲間を集めてから殺ってくれ!」
「「「おおーー!」」」
「では、ミッション開始!」
「「「おおーー!」」」
ギルドのメンバーはライガー捜索に出動した。アール、カーマイン、バイオレット、キノコの四人は六角形のエリアの一角で待つことにした。スマートアニマルも一緒に。スマートモンキーは、スマートタイガーのリアルな姿に怯えている。




