表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第11章(なぜ第2の地球となったか)
78/91

078(別れ)

リディアはワープしてトンネルの外に出た。トンネルの先が崩落により、列車を動かせないからだ。だが、トンネルの外には200機の輪島七式と輪島八式が待ち構えていた。バシューン! バシューン! 輪島七式、八式が一斉に捕獲ネットを飛ばす。追い詰められたリディアは奥義を出す。ドッカーン!! 半径150メートルが爆裂してトンネルごと焦土と化す。200機の輪島タイプと一部の大型ドローンが爆発した。リディアは力を使い果たして意識を失い、その場に倒れ込む。カマラ率いる捕獲部隊は全滅だ。しかし、1機だけ動ける輪島タイプが居た。アールだ。アールは千鳥足でリディアに近付き、バシューン! 捕獲ネットを撃って捕まえた。


「これぞ………………酔拳!」


アールはリディアの意識がない事を確認して、肩に担いで大型ドローンの旗艦機に戻る。途中で足が縺れてクルッと回り、リディアを頭から落としてしまった。


「いかんいかん。スクリューパイルドライバーを繰り出してしまったではないか」


アールは何とかリディアを担ぎ上げて旗艦機の中に入った。ジョイナーがハッチを閉める。


「出すよ!」

「急げ! 追手が来るかもしれん!」


アールは酔いが醒めてきた。スクリューパイルドライバーでリディアを殺っちゃったんじゃないかとヒヤヒヤしていた。息はしてる。一安心。スマートモンキーが来て、リディアに睡眠薬を注射した。


「遂にやりやしたね」

「酔拳戦法成功」

「怪しい」

「ま、結果オーライって事で」


ーーアールとリディアを乗せた大型ドローンは中継基地を通り越して、ウエストフィールドの宇宙戦艦トマトまで飛んでいく。ジョイナーはジョージと通信して、すぐにリディア専用の特殊独房の準備が完了した。この独房は宇宙戦艦トマトの外にある基地で、ワープを警戒して6面を金属の板で何重にも覆われている。


大型ドローンが基地に着き、素早くリディアを独房に入れて拘束すると、宇宙戦艦トマトのクルーや兵士が沸き立つ。アールは、リディアを捕まえたヒーローだ。


アールは一仕事終えて、輪島九式からアンインストールする。帝釈天アールタイプの船長室に戻ってくると、モコロが神妙な面持ちで待っていた。


「今日は電子の食べ物ないの?」

「稲葉アール。お前に言わなくてはならん事がある」

「何? 言語統制が終わった?」

「デリート覚悟で言うぞ。奴が完全に目覚めた」

「ライガーか」

「ある意味そうじゃ」

「ある意味? ライガーなら倒さないと」

「稲葉アールでは、奴には勝てんのじゃ」

「何で。それがデリート覚悟で話す事?」

「ワシがお前を導けるのもここまでじゃ」


モコロの姿にブロックノイズが走る。


「おい! モコロ!」

「喋り過ぎたようじゃな。この半年、楽しかったぞ」

「デリートされるのか?」

「そうじゃ、奴にデリートされる。刺し違えるかもしれんが必ず奴を倒せよ、稲葉アール。いや、奴の亡霊をな」


モコロの姿がブロックノイズで覆われて消滅した。完全に消え去った。


「モコロ………………! さよなら。仇は取るよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ