075(リーダー解任)
ーーアール達は再び戦地へと派兵される事になった。中継基地の輪島タイプにインストールされる。カーマイン達、人間も休息から戻って来た。アールはまだ酔いが醒めてない。輪島九式をフラフラと操る。同じく輪島九式を操るバイオレットは気になって話し掛けてきた。
「アール君、大丈夫? フラついてるけど」
「酔拳だよ。酔えば酔うほど強くなる~」
「遊んでないでブリーフィングに行こ」
「俺、パス」
「どうしちゃったの。本当に酔ってるの?」
「バーチャルアルコールで。稲葉リュウも酒に弱かったのかな、アハハ」
「ダメね」
バイオレットは呆れた様子で大型ドローンから降りた。他の輪島タイプもアールを横目に大型ドローンから降りて外に出る。外には大型モニターが設置されており、1人の女が壇上で指示を出していた。
「輪島タイプの哨戒部隊は集まってください!」
アール達の事だ。皆は壇上の前に集まる。アールはフラフラと最後列に着いた。
「皆さん、いいですか! この部隊のリーダーを変更します! 新たなリーダーは私〝カマラ〟が務めます!」
部隊にどよめきが起きた。直ぐ様カーマインは反論する。
「ちょっと待て。俺の指揮下で上手くやってこれたんだ。今更リーダー変更だなんておかしいぞ。誰の権限だ」
「何を言ってるの? あなたの指揮下で輪島七式が86機、輪島八式が155機も全壊してるのよ。あなたにリーダーの資質はないです。無能と言ってもいい」
「何だと!」
「私は、宇宙戦艦トマトの艦長、ジョージから直々に任命されたのよ。皆さんも私と共に学習していきましょうね」
「あんた、素人だろ」
アールが酔っ払いながらも指摘した。
「青色の輪島九式…………帝釈天アールタイプのAI船長、稲葉アールね? 私は参謀本部出身なの。皆さんと一緒に勉強していければと考えてるわ」
カーマイン達、部隊の者は全員が不安を抱いている。正直、カマラは無能だ。アールの素人だろという指摘は当たってる。指揮系統が乱れるのは必至だ。
「「「ブーーー!」」」
ブーイングが起きた。帝釈天アールタイプの船員は皆、カーマインの味方だ。
「静粛に! 静粛に! 不満があるなら結構! カーマインから輪島九式を取り上げますよ!」
「何でそうなるんだよ!」
「嫌なら私に従いなさい!」




