表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第11章(なぜ第2の地球となったか)
74/91

074(もう1つのミッション)

アールはモコロに近況報告をする。


「なんかさあ。俺のデータ、経験を抜き取られてる感じがするんだよな~」

「ついに目覚めたか」

「どゆ意味?」

「まあ、寿司でも食え。ワシのオススメはイカじゃ」

「話をそらさないで」

「稲葉アール。お前にはもう1つのミッションがあるのじゃ」

「そのミッションとは?」

「稲葉アールは、イカよりサーモンが好みじゃろ」

「またはぐらかす。船長命令でデリートするぞ」

「ひー! それだけは勘弁じゃ。じゃが、ワシでも言語統制されておる。言おうとすると、あかさたなはまやらわ帝釈天…………こうじゃ」

「全く。使えねえな」

「まあ、お前に害はなかろう。気にするな」

「害がなくても気になるよ!」

「まあ、寿司でも食え。エンガワもあるぞ。あ、こぼれイクラ軍艦なんてどうじゃ」

「炙りサーモンマヨをくれ。あと、サラダ軍艦も」

「あいよっ!」


モコロは寿司が乗った皿を2枚取り、アールの目の前にサーっと流した。


「ワシの奢りじゃ、取っておけ」

「また言う。そのセリフ、かなり気に入ってるんだな」

「だってカッコいいんだもん」

「さて、食ってやるか」


アールはサラダ軍艦を食べる。醤油はネタに付いてた。一度食べたら手が止まらない。


「うーまいぞーーー! もっと食わせろ!」

「どうやら刺激が強すぎたようじゃな。どんどん食え」

「酒が飲みたい!」

「電子の酒でもAIは酔いを検知するぞ。まあ飲め」


モコロは缶ビールを出して、アールの目の前に流す。


「ワシの奢りじゃ、取っておけ」

「そのセリフ、酒じゃないと成り立たないよな」

「気にするな」


アールは缶ビールをプシュッと開けて、ゴクッと一口飲む。


「かー! たまんねえな! のど越し最高ぉー!」

「気に入ったか?」

「もち! もち!」

「話は変わるが、稲葉リュウの記憶はどれくらいあるのじゃ?」

「え、ない。俺は稲葉リュウの行動パターンがインストールされてるだけだから。厳密には必要最小限のデータのみだよ」

「そうか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ