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ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第11章(なぜ第2の地球となったか)
69/91

069(ワープ)

ーー250年前。地球から宇宙船団がガンマスF1を目指して飛び立った。それからおよそ10年。地球温暖化に歯止めが効かず、どんどん気温が高くなり、各地で異常気象が多発していた。ロシアの永久凍土が溶けて炭疽菌や未知のウイルスなどが地球全体に飛散して、残された人口の2割が死滅した。


だが、希望の光も見えてきた。輪島博士が〝ワープ装置〟の開発に成功したのだ。月や火星、 木星の資源を遣い、1機のワープ装置付き宇宙船〝輪島インダストリー1号〟を開発した。これが、輪島博士の奥の手だ。しかし、この時、輪島博士86歳になっていた。輪島博士は若者に託し、病死した。


託された若者達は宇宙船をワープさせて、宇宙戦艦トマトより200年以上も前にガンマスF1に到着した。つまり、追い越したのだ。そして、ワープ装置付き宇宙船、輪島インダストリー1号はまず、人間の侵略に抵抗する原住民を純粋水素爆弾を撒いて抹殺を試みる。しかし、純粋水素爆弾は未完成で不安定な物だった。次に使用したのが、原子爆弾だ。その恐ろしさを知らない若者達。原住民を駆逐した輪島インダストリー1号の船員が次々と遺伝子組み換えられた。それは放射能とガンマスF1の大気によるものだ。10年で9割の人間が異形の亜人となった。腕が四本になる者。グレイとなる者。地下に逃げて地底人になる者。それが人間と宇宙人の遺伝子が近かった理由だ。亜人の呼吸により、徐々にガンマスF1の大気が地球に近付いていった。だから後から来た人間が大気を吸っても大丈夫なのだ。


残った1割の亜人に変化してない人間は水中都市を建設してそこで暮らす事を選択した。しかし、海流を見誤り、数年で沈没して多くの人間が亡くなった。生き残った人間は陸で生活する事を余儀なくされた。そして一部、大気や微生物の耐性を持った人間が200年以上、脈々と受け継げられて、巫女のリディアのような人間の姿をした元人間の宇宙人が、ガンマスF1を支配していた。


ーーそこへようやく到着した宇宙戦艦トマトとバイエルンミュンヘン。ブラックボックスを解析した結果、戦っていたのは人間と亜人だと結論付けられた。そして、ジョージは巫女のリディア捕獲作戦を本格始動するよう各部署に通達した。輪島九式は全部で50機ある。この半年でカーマインやバイオレットなど数十名のパイロットも育った。ジョージには公算がある。リディアはイーストフィールドのどこかに居ると読み、各地に輪島九式を乗せた大型ドローンを飛ばした。


その指示を受けたアールはイーストフィールドの北側に派兵される。ギルド、モンキータイガーと火の鳥の面々も一緒に。この部隊に割り当てられた輪島九式は4機。あとは輪島七式、輪島八式だ。輪島九式のパイロットは、アール、カーマイン、バイオレット、サトルに決まった。

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