表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第10章(テラフォーミング)
64/91

064(輪島九式操縦訓練開始)

ーーカーマイン達は帝釈天アールタイプに戻って来て、こっちの任務を始める。それは食事と運動だ。専用AIが指示を出して、船員はそれに従う。アールはまだ眠っている。今度の食事トレーニングは固形物が出る。まずは薄味のお粥から始まる。皆、苦戦しながらスプーンで口に運び、咀嚼する。船員の2割が吐き戻した。次に有酸素運動と筋力トレーニングだ。


カーマインとバイオレットは会話しながらスクワットに励む。各宇宙船には1Gの重力発生装置が組み込まれてる。萎えた筋肉では重労働だ。バイオレットは5回でギブアップした。


「きっつ。兄ちゃん、よく続けられるね」

「明日は輪島九式のトレーニングが始まる。ここで音を上げる訳にはいかない」

「ヤル気満々だね。それにしても何で私の輪島八式にはレールガンが標準装備なんだろ?」

「俺達、アメリカ出身だからアメリカ人に気に入られてるのかもな。パーソナルカラーにも塗装してくれるし」

「兄ちゃんは赤色だもんね」

「良い色だ」

「紫も良い色だよ」

「そうだな。アールは何で青色なんだろ」

「ほら、アール君は稲葉リュウの精神をインストールしたってブリーフィングでやってたでしょ」

「令和時代に活躍したサッカー選手だったな。サムライブルーか」

「そういう事。日本代表」

「勘が良いな、バイオレット」

「明日の訓練、気を付けてね。アール君はフラフラだったし」

「俺は大丈夫だ。そのために鍛えてる。次は腕立て伏せだ」

「ちょっと心配」


ーー帝釈天アールタイプの船員は段階的に任務に着く。カーマイン達のグループは眠りに付いた。


8時間後。カーマインは目覚めて、宇宙戦艦トマトのドックにある輪島九式にインストールする。まだハンガーに掛かってる状態だ。色は全機、黄色。まだまだパーソナルカラーに塗装してもらえない。他の輪島九式操縦に推挙された者達が次々とインストールした。ドックの現場監督〝ロン大佐〟は指示を出す。すると一斉に5機の輪島九式がハンガーから下ろされた。皆マトモに立ち上がる事すら出来ない。


「現場監督のロン大佐だ! 何をやっとるか! そんなんじゃ勝てんぞ! ひよっ子ども!」

「「「はい!」」」


ロン大佐が激を飛ばす。カーマインをはじめ、5機の輪島九式は必死に立ち上がろうと、カシャカシャもがく。


「七式、八式のようなセミオートマチックではない! 簡単にはいかん! 感覚で動かすのだ! 分かったか、ひよっ子ども!」

「「「はい!」」」


参加者は皆、人工筋肉の扱いに苦戦する。


「人工筋肉はもう1人の自分をイメージしろ! 宇宙船のカプセルの中ではなく、ガンマスF1の大地に居る感覚だ! マスターすれば超強力な兵器だぞ! 頑張れ!」

「「「はい!」」」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ