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ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第10章(テラフォーミング)
62/91

062(敗けか、勝ちか)

アール達、拠点制圧部隊は地底人の爆破で空いた穴から下に降りる。そこは大きく開けた場所で地底人の太陽が煌々と輝いてる。アールはセンサーを使うと、レーダーには地底人の影が1体に減ってる。300体も共食いしたラスボスが太陽の下で待ち受けていた。身長は2メートルで細身。マスクを着けず、ボンベも背負っていない。その地底人は太陽を全て飲み込んだ。戦闘能力が更に飛躍する。


輪島八式が一斉に撃ち始める。ダダダダーー! 地底人は猛スピードで全ての弾丸を避けた。ズドドドーー! カウンターで地底人が両手を前に突き出すと、輪島八式の半数が爆発した。遠距離支援の輪島七式が前に出て、ロケット砲やミサイルを一斉に撃ち込む。ドカーン! ドカーン! 着弾する前に全て爆発してしまった。輪島七式の火力が無効にされてしまう。ジョン達もレーザー光線ライフルを一斉掃射するが、それすらも避けられた。


『にゃ~ん』


ミカエルが地底人に向かって突進した。


『ミカエル、戻れ! 危険過ぎる!』


ジョンの制止を無視して、ミカエルは地底人との距離を高速で詰める。そして、ドス! ミカエルの爪が地底人の首に入る寸前でボディーブローのカウンターを食らってしまった。踞るミカエル。ジョンが助けに行こうとした時、アールが止めた。アールは地底人の前に立つ。


「勝負!」


ズドン! ズドン! アールがターボガンを撃つが地底人には当たらない。ドカーン! カウンターで爆裂攻撃が来る。アールはジャンプして避けるが、爆風でターボガンを落としてしまった。


カーマイン達、拠点制圧部隊の生き残りは固唾を呑んで見守る。誰もがこの二人の間に割って入る事が出来ない。しかし、スマートモンキーは違った。


「アールの旦那! 能力解放〝スーパーモード〟を!」

「おう! 任せろ!」


地底人が瞬時に距離を詰めて、ドカーン! 爆裂攻撃を繰り出してくる。その時、アールは瞬間に全身の人工筋肉を強化してマッチョになった。エックス状に編み込まれている人工筋肉が盛り上がり、超人的な瞬間移動を可能とする。これがスーパーモードだ。アールは爆撃を避けて地底人の後ろを取り、ズドン! 背中に渾身の極限パンチを入れた。地底人の背骨がへし折れたが瞬時に治る。バキッ! 地底人の回し蹴りをアールは左腕でガードするが、エックス状の人工筋肉の一部がはち切れてしまった。


スマートモンキーがターボガンを拾う。


「スマートモンキー、パス!」

「合点!」


スマートモンキーがアールにターボガンを投げ入れると、ドカーン! 地底人の爆裂攻撃でターボガンが爆発してしまった。ターボガンは一丁しかない最も火力がある武器だ。それは地底人も分かっていた。何としてもアールの手に渡るのを阻止した。それを見ていたカーマインは撤退の合図を出そうとした時。ザキンザキン! アールは輪島九式の右腕に仕込まれていたビームブレードで地底人の首を跳ねた。膝から崩れ落ちる地底人。跳ねた頭は口がガクガクしてる。地底人はまだ生きていた。アールはスマートモンキーとミカエルを抱き抱え、その場から離れて号令を掛ける。


「全員一斉掃射! 全員一斉掃射!」

「「「おおーー!」」」


グレイ達はレーザー光線ライフルを一斉に撃つが、輪島七式、八式はほぼ弾切れだ。すると、別の穴からサトル達が来た。


「丁度いい! サトル、あの転がってる地底人に一斉掃射! 最後の1体だ!」

「「「了解!」」」


ダダダダーー! ドカーン! ドカーン! サトル達が全弾を地底人に撃ち込んだ。地底人の身体は跡形もなく消し飛んだ。


「撤収!」


アール達、サトル達、グレイの戦士達、拠点制圧部隊は無事に地底人のねぐらから出た。その時、両者の爆撃の振動で穴が崩れて塞がれた。


「勝ったぞーー!」


地底人は殲滅された。長きに渡り繰り広げられてきたグレイと地底人の戦いは終結を迎えた。

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