053(地底人のボス)
「皆、一旦退避ー! 戦略的撤退だ!」
アールは状況を察して撤退指示を出した。しかし…………。
「こちら、宇宙戦艦トマトの艦長、ジョージ。撤退は許可できない。輪島八式は地底人の洞穴に突入せよ。七式も突入だ」
ジョージの通信に現場は混乱する。アールはジョージと話す。
「正気か!? 全滅するぞ!」
「逃げられる前に抹殺しろ。歯向かえばお前はデリートだ、いいな? 輪島タイプの替えはいくらでもある」
「くっ!」
アールは激戦の中、マシンガンを撃った機体が爆発してる事に気付き、突入部隊全体に指示を出す。
「マシンガンだ! マシンガンを使うな! 切り離してビームソードに換えるんだ!」
突入部隊は指示通りにマシンガンを外した。
すると、地底人のボスが現れた。体高は4メートルほどで筋肉質。口の周りに触覚がない。地底人のボスは片手を振っただけで固まって動いてた5機の八式を爆破させた。超能力だ。
アール、カーマイン、バイオレットは段差の物陰に隠れて、地底人のボスの弱点を探る。距離30メートルの位置だ。他の八式がランチャーを撃ち込むがノーダメージ。対戦車ライフルもマシンガン同様、地底人の特殊能力で爆発する硝煙が出てしまう。
「どうするアール。あのデカイ奴は強いぞ」
「七式のミサイルとロケットだ。あの火力なら倒せると思う」
「アール君、これは?」
バイオレットの輪島八式にレールガンが装備されていた。
「それだ。貸してくれ。俺一人で突撃する」
「うん」
バイオレットはアールにレールガンを渡す。
「ありがとう、バイオレット」
「皆のためだからね」
「ああ、分かってる。スマートモンキー、カウントダウンしてくれ」
「合点!」
状況は混戦模様となっている。地底人は待ちの姿勢だ。ボスは片っ端から突入部隊を爆破させている。




