049(神の存在)
「宇宙全ての生命は神が作ったとでもいうのか!?」
宇宙戦艦トマトの艦長、ジョージは驚愕した。なぜなら輪島七式、八式が殺した宇宙人の遺体を解剖して調べていたところ、宇宙人の遺伝子が人間と99.5パーセント一致した。人間とバナナで50パーセント程度遺伝子が一致する。人間とチンパンジーで99パーセント一致するものの、人間同士では99.9パーセント同じ遺伝子だ。120光年も離れた星の高等生物とここまで遺伝子が一致するともう神の存在を否定できないとジョージは考えた。
ーーその頃、エイブラハム隊長率いる北欧部隊は朽ちた街の調査を行っていた。ここに高等生物は居なかった。代わりに鳥やガゼルに似た四足歩行で二本の角が生えた動物などがいた。北欧部隊は更に調査を続ける。
「隊長! シェルターらしき穴があります!」
隊員の一人が地下へと続く扉を発見した。大きさは20メートルほどで正方形。人工物だ。
「一応、この中も調べるか。誰か開けられる者は?」
「自分に任せてください、サー」
一人の隊員が志願した。この隊員は鍵開けの技術を習得しており、アナログからデジタルまでどんな鍵でも開ける自信を持っている。隊員は扉の状態を見ながら開け方を考える。右端を操作するとタッチパネルが現れた。隊員はそれを操作するが。
「隊長、これは外からは開きません」
「お前の腕を持ってしてもか。なら扉を爆破だ」
エイブラハム隊長の指示の下、隊員はC4爆弾を扉に仕掛ける。そして、スイッチを押すとドカーン! 扉の一部に穴が空いた。そこから北欧部隊の二人がチェックに行く。
「センサーを使え。深いぞ」
「ああ。…………うわっ」
「どうした?」
「センサーの有効範囲を超えてるほど深い穴だ」
「マジか。エイブラハム隊長に報告しよう」
「待て。なんか動いてる。生物だ。二足歩行してる」
二人は外に戻り、エイブラハムに報告する。エイブラハムは全隊員で地下を調査するよう指示を出した。この大陸にも宇宙人が居るかもしれない。エイブラハムは今度こそ友好的な手段で宇宙人と話し合おうと考えていた。
「北欧部隊よ、宇宙人への発砲を許可しない。友好を前面に出すぞ」
「「「イエッサー!」」」
北欧部隊が暗視ゴーグルを掛け、穴の中を慎重に進む。ビューと風が吹き込む。すると、バキッ。一人の隊員の宇宙服に小さな穴が空いてしまった。それに気付かずに奥へと歩く。




