表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第8章(第2の地球)
45/91

045(放火魔)

ーーアールは船尾の五等船室Cブロックに向かう。近くの火器を装備してない輪島八式にインストールしてもらった。ブレードとセンサーは着いてる。パトカーと同じ白黒のツートーンカラーだ。胸と背中にポリスと書かれている。


アールがCブロックに入ると煙と消火剤が立ち込めていた。コールドスリープのカプセルが1000個ほど並んでおり、その1つが燃えた。船員の一人がアールに話し掛けてきた。30代のお姉さんだ。


「お巡りさん、火事です」

「火が出るところを見たか?」

「食堂から帰って来たら煙が出てました。多分、消火剤が撒かれた後だと思います」

「そうか。貴女、名前は? 日本人っぽくないけど」

「ウィスパー・タンクです。地球では英語教師でした」

「ウィスパーさん? 久しぶりだね」

「え、知り合いが操縦してるの?」

「俺だよ。AI船長のアール」

「ルクソール・オンラインで同じギルドだったアールさん?」

「そうそう。犯人を見なかった?」

「犯人て。まさか放火なの?」

「そうだよ」

「私は見てないです。ただ…………」

「ただ?」

「燃えたの私のカプセルなんです」

「一応、任意同行してもらう」

「私を疑ってるの?」

「半々。被疑者であり、保護の対象でもある」


アールの他に応援のAIポリスと3体とAIファイアーファイターが2体来た。ウィスパーはAIポリスに連れられて船内の交番に行った。アールはウィスパーが犯人とは思っていなかった。カプセルが使えなくなって一番困るのはウィスパー本人だ。すると、モコロからアールに通信が入った。


「稲葉アール、急げ」

「また火事か?」

「五等船室Cブロックから船尾の方に行くと物資貯蔵庫になっておる。そこで不審火じゃ」

「分かった」

「貯蔵庫には食糧が積まれておる。燃えると大変じゃ」

「自動消火剤は?」

「今、作動した。その先は袋小路じゃ。犯人を捕まえろ」

「任せろ」


アールは2体の消防機を連れて貯蔵庫に入る。ドアが壊されていた。電気が点いていない。アールの視界が暗視モードに切り替わる。中には物資が包装され、うず高く積まれている。水や野菜、魚、肉などだ。近くにフォークリフトもある。消火剤と煙で視界が悪い。アールはビームブレードを構える。


「逃げ場はないぞ!」


返事はない。アールは消防機1体を出入口に置き、もう1体と一緒に奥へ進む。アールがセンサーを使うと10メートル先に人影が見えた。怪しいのはコイツだけ。


「来るなー! 来たらまた火を着けるぞ!」

「追い詰められてトチったか。行け! ファイアーファイター!」

「はっ!」


アールに聞き覚えのある声だった。その正体は。


消防機が犯人の首根っこを掴んでアールの前に連れてきた。消防機は放火犯の道具を取り上げていた。その手にはオイルライターがある。そして、犯人の正体は杉山だった。


「どこまでも迷惑な奴だな、杉山」

「俺は犯人じゃない! 火なんて着けてない!」

「逮捕する。正直に白状しないならガンマスF1に着く前に宇宙空間へ放出してやろうか」

「う…………俺がやりました」


ーー杉山は逮捕されて、船内の拘置室に放り込まれた。オイルライターから杉山の指紋が検出され、やはり犯人は杉山だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ