表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第8章(第2の地球)
44/91

044(火災発生)

ーーその頃、帝釈天アールタイプでは船員の本格的なウォーミングアップが始まった。まずは食事を摂ること。コールドスリープのカプセルの中ではナノマシンが体内で栄養を作っていたが、使用期限の切れる頃だ。段階的に300万人が各所にある食堂へ案内され、経口ゼリーから始まり身体の消化器系を慣らす。3割の船員が吐き戻した。


宇宙船は約120光年を250年ほどかけて移動した。ガンマスF1に着くのは後1年くらいだ。長い年月を眠り続けた。船員には色々とやる事がある。


次に体力作りだ。軽めの有酸素運動から始まる。カーマインとバイオレットも指示通り身体を動かす。二人は横並びでウォーキングマシンに乗る。


「アール君、元気かな」

「AI船長だからどこかで見てるかもな」

「だといいけど」

「アイツはルクソール・オンラインの秘密を知ってるはずだ。何でプレーさせたり、いきなり止めさせたりするのか。解せない」

「何か事情があるんだよ」


アールはモコロと一緒に船員の様子を見ていて、カーマインとバイオレットの会話を聞いていた。アールはスピーカーから話し掛ける。


「よっ。バイオレット、カーマイン」

「アール君?」

「アール。やっぱり監視していたか。なぜゲームをやらせたり、急に止めさせたりするんだ?」


アールは二人に説明する。最初のルクソール・オンラインはコールドスリープから目覚めるためのウォーミングアップ。モンスター退治はガンマスF1の宇宙人を抹殺するために輪島タイプを遠隔操作して、イーストフィールドで戦ったリアルの戦場。


「……という訳だ。分かってくれたかな?」

「大体分かった。しかし、宇宙人の戦力は強かった。人間では勝てないだろ?」

「そのためにイーストフィールドのボスと話し合って、ウエストフィールドの土地を全て人間にくれると妥協してくれたんだ」

「それでいきなり輪島八式が操縦出来なくなったのか」

「バイオレットとカーマインは宇宙船の指示に従って身体を慣らしてね。今はそれがミッションだから。困った事があったらいつでも言ってくれ」

「アール君、ありがと。後1年でガンマスF1に着くのよね? それまでに頑張って体力付けるよ」

「じゃ、またな」


アールはモコロと一緒に船員の観察を続ける。ピピピ、ピピピ。


「大変じゃ、稲葉アール」

「何事だ?」

「船内で火事が起きた」

「まずいな。消火活動は?」

「自動で行ってくれる。しかしこれは不審火。放火じゃな」

「何? 犯人を捕まえないと」

「船尾の方じゃな。五等船室のCブロックじゃ」

「俺が行く」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ