034(鹵獲)
アールとバイオレットは塔のモンスターが倒れている場所まで行く。モンスターはまだ死んでない。吹き飛んだ頭部がウニョウニョ動いてる。アールはトドメを刺すためにマシンガンを撃つ。しかし、カチッ、カチッ。弾切れだ。
「こいつにトドメを。スマートモンキー、なんか方法ない? 対戦車ライフルやランチャーみたいな火力の強い武器はここでは自爆しちゃうし」
「それなら弾切れになったマシンガンを切り離してくだせえ。ブレードが使えるようになりやすぜ」
「分かった」
「私のレールガンは?」
「この金属の建物ではレールガンの弾も跳弾しやすぜ」
「危ないね」
「俺が殺る」
ガシャン。アールがマシンガンを切り離すとビームブレードが表れた。それでモンスターを八つ裂きにする。今度こそ死んだ。
ゴゴゴゴーー! 垂直離着陸が出来る航空機が来た。全長50メートルの中型機だ。
「こちらカーマイン。アール、塔の奴は倒したか?」
「殺ったよ。あの飛行機はなんだ?」
「あれは補給機だ。弾薬やブースターの燃料を受け取る事が出来る。町の西側に着陸させる」
「分かった。行こう、バイオレット。……と、その前に」
「何するの?」
「モンスターのレーザー光線ライフルって俺でも使えるかな」
「マジ?」
「アールの旦那、ほぼ未知の武器ですぜ。扱えるかは分かりやせん」
「取り敢えず持ち帰るよ」
航空機が広場に垂直着陸した。アールとバイオレットを含めたギルドのメンバーは補給を行う。オートメーションだ。自動でダメージ箇所の修復。各武器のマガジンを満タンの新品に交換してくれる。
補給が終わり、アールはレーザー光線ライフルを構え、町の東側に向かって撃ってみた。ビー! ジュワ。
「おお! 使えるじゃねえか」
「アールの旦那。それでオラオラしてやりやしょう」
「レールガンより小型で扱いやすい。皆にもレーザー光線ライフルの鹵獲を指示しよう」
「モンスター達が使うレーザー光線銃は弾数無限ですぜ」
「なぜ判る?」
「弾切れを起こしたモンスターを見た奴はいねえでさあ」
「スマートモンキーが言うならそうなのだろう」
ギルド、モンキータイガーの生き残り12機は町の東側へ進攻した。アールはヤル気満々だ。




