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ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第8章(第2の地球)
32/91

032(援護射撃)

アールの強さに恐れをなしたモンスター達が町から散り散りに逃げていく。アールは深追いしない。しかし、1体が残り、4丁のレーザー光線拳銃を持って、アールに特攻してきた。ビー! ビー! ビー! ビー! ジュワ、ジュワ。ドサッ。モンスターの乱射にアールのランチャーのバレルが切り落とされた。バンバンバン! スマートモンキーが対戦車ライフルを放つがモンスターは怯まない。


『ギャーン!』


モンスターは更に超音波攻撃を仕掛けてくる。だがアールには効かない。ダダダダーー! アールがマシンガンを撃ち、モンスターの胴体に被弾した。それでも倒れる事なく距離を詰めて来る。


「なんだよ、こいつ」


ズギューン! グシャン! バタッ。アールの背後からレールガンの援護射撃が来た。一撃でモンスターは殺られた。援護射撃したのは、アールと同じタイプの人型ロボットだ。色は紫色で塗装されている。


「もしかしてスマートモンキー?」

「誰でさあ」

「私よ、私。声で分からない? バイオレットよ」

「バイオレット? 何でこんな所に。ああ、バイオレットもまたルクソール・オンラインに閉じ込められたか」

「その音声はアール君かな? そうなのよ。またコールドスリープのカプセルに入るように言われて、気が付いたらゲームの世界に居たの」

「他の人も?」

「多分。兄ちゃんも火の鳥やモンキータイガーのメンバーもゲームの世界に入ってると思うよ」

「そっか。さっきはサンキュ。レールガンで一撃だったね」

「アール君はレールガンを持ってないの? AI艦長なんでしょ?」

「何でだろ? スマートモンキー、武器をソートしてくれ」

「それは出来ねえでさあ」

「どうしてだ?」

「ゲームのルールが大分変化されてやすぜ。さあ、仲間も増えた事ですし、モンスターを殲滅してゲームから出やしょう」


アールとバイオレットは、スマートモンキーの指示に従い、次の町を目指す。町から町までは砂漠地帯だ。ロボットの姿だと足を取られる。苦戦しながらも移動して次の町が見えてきた。


「他のプレーヤーはどこに居る? バイオレット、チャット出来るか?」

「それがチャット能力なくなってるの」

「センサーを使うといいでさあ。そのためにアンテナが付いてやすぜ」


バイオレットはセンサーで友軍の位置を探る。すぐにヒットした。アール達が目指してる町でカーマインらモンキータイガーのメンバーが戦っていた。カーマイン達は劣勢だ。アールとバイオレット、スマートモンキーは先を急ぐ。

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