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ルクソール・オンライン  作者: ルク穴禁
第5章(剣と魔法)
20/91

020(再会)

アールは再び、ルクソール・オンラインに降り立った。復活した。魔神ドラゴンをレールガンでヘッドショットして、愛知県を解放した。


ーーアールは復活する前に神様をあれこれ質問攻めにする。自分は何者なのか? 何で記憶がないのか? リアルの世界はどうなっているのか? ルクソール・オンラインは何故、人質ゲームなのか? 自分にチートが簡単に出来てしまうのはどうしてか? 神様はどれにも答えてくれない。アールは復活出来ると聞いてビックリした。神様は確かにアールは〝既に死んでいる〟と言った。アールはモヤモヤしたまま再度ログインをする。神様はサーバーダウンすると、プレーヤー全員が死んでしまうと言っていた。火の鳥を止めないと。それと、プレーヤー全員のフラッグシップとなれとも言っていた。


そして、アールはレールガンを持たされて、名古屋城の天守閣からスタートする。弱ったボスにレールガンで一撃必殺。


「アールの旦那~。たま宜しくでさあ」


スマートモンキーはメンテナンスから帰って来た。何かとメンテナンスが多い欠陥ゲームだ。


「スマートモンキー。デリートされずに済んだか」

「やっぱり、アールの旦那は…………あかさたな、はまやらわ、帝釈天。…………いや~、核心に迫ると、また言語統制でさあ」

「使えねえな。何のためのメンテナンスだよ」

「時が近付いてるでさあからかね」

「時? タイムリミットでもあるのか?」

「あかさたな。…………やっぱり、言語統制されてしまうでさあ」

「あ、そういえば、神様が言うにはサーバーダウンするとプレーヤー全員が死ぬらしい」

「神様? 〝モコロ〟でさあかね?」

「神様を知ってるのか。それより、火の鳥を止めよう」

「それは大丈夫だと思いやすぜ。火の鳥に着いてる案内AI、スマートフェニックスもメンテナンスとバージョンアップしてるはずでさあ。サーバーダウンが如何に危険か解ってるでさあ」

「そうか。それなら良いんだけど」

「じゃあ皆の所へ戻りやすか」


アールはスーパーガンユニコーンみたいにコンビニからゲームアウトするかと思ったが、スマートモンキーと一緒に真っ白なフィールドへワープした。17番フィールドだ。


「アール君…………」


バイオレットだ。涙ぐむような、か細い声。


「よっ」


アールはこういう場合、なんて言ったらいいか分からなかった。


「死んだんじゃなかったの?」

「死んでるよ。多分、あの世から交信してると思う」

「どういう状態よ? バカ…………心配かけて」


バイオレットは混乱してるようだ。真っ当な反応だが、どことなく不自然でもある。


他のモンキータイガーのメンバーも集まってきた。カーマインがアールを問いただす。


「アール。死んでもやり直せるのか? いや、ゲームでダイになっても死なないのか?」

「多分、死ぬと思うよ。妙な気は起こさないことだ。コーシや八木、ひなあられは生き返ってないしな」

「そうか……」

「俺は死んでるみたいだし、皆を生かしてログアウトさせるよう努力するよ」

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