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おっさんとダンジョン  作者: シロガネ
10/11

キュウ話 おっさんと日常

 二度目のダンジョン探索を終えた次の日、俺は休日を満喫しようと近くの喫茶店に来ていたのだが………………


「なんでお前らがいるんだよ」

「いいじゃないですかオウカさん、同じダンジョン探索した仲でしょ」

「私は別にアイトに着いてきただけよ」

「すいません、オウカさんたまたまここに入ったらオウカさんが目に入ってアイトが行こうって言うもんですから」

「まあ、いいけどな」


 俺的にはゆっくりとコッピー(この世界における珈琲)を飲みたかったのだが、騒がしいのも悪くない。


「それにしても、あなたコッピーに砂糖を入れる派なのね。私は貴方にブラックのイメージがあったわ」


 まあ、おっさんと言えばブラックだよな。


「あのなコッピーにはこんな言葉があるんだ。『良いコッピー、それは悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純で、まるで愛のように甘い』」

「へぇ、そうなの。面白い例え方ね」

「だろ…………それと、だな、丁度いいところにお前らが来たからちょっと相談したいんだがいいか?」

「いいけど、なんですか?」

「これだ」


 俺がそう言って取り出したのは1枚の紙。


「こ、これって脅迫じゃないですか!!」


 紙には『今すぐダンジョン探索をやめろ、さもないとお前の命はない』と書いてあった。


「まあ、そうだな。だが多分いたずらだろ?」


 大方、ダンジョン探索に選ばれなかった奴らのタチの悪い嫌がらせだろう。


「いや、イタズラって………………やっぱり兵士に出した方がいいですよ」

「だよなぁ、でもめんどくさいからなぁ」


 一回俺が同じようなイタズラを受けて持っていった時、一時間ほど話を聞かれて変な書類にサインさせられて結局色々して二時間ほどかかった記憶がある。


「そうだな、行ってみるかぁ」


 気の抜けた返事を返すと「それがいいですよ」と、返してきた。







 喫茶店を出て細い裏路地を歩いていた。


「そろそろ手で来たらどうだ?」

「やれやれ、バレていたか」


 出てきたのは黒いローブを羽織った男三人。

 そして、真ん中の一人が一歩前へでた。


「戦闘能力はそれほどないと聞いていたが、そうでもないようだな」

「伊達にダンジョンに潜ってないさ」


 ダンジョンに潜り始める前ならば彼らに気が付かなかったかもしれない。

 だが、たった二回とはいえ、死と隣り合わせのダンジョンに潜ったことにより俺の能力は格段に上がっていた。


「ダンジョン探索をやめる気は?」

「ないな」

「そうですか、ならば死んでいただきましょう」


 男が言った瞬間、三方向から的確に急所を狙った攻撃が飛んでくる。

 素早く、殺すことに躊躇がない攻撃。

 だが、遅い。クイーンブンブン繰り出してくる一撃に比べれば、圧倒的に遅い。

 そして何より軽い。あの全てを粉砕する鎌に比べれば軽すぎる。

 甲高い金属音とともに三つのナイフがはじかれる。


「ふふ、まさかこれほどとは」

「どうした、もうやめるのか?」


 すると、話していた男が一歩下がりナイフを収めた。そしてほかの男たちもナイフを収める。


「ええ、さっきので分かりました。私たちにはあなたを殺すことは無理なようです」

「そうか、やけに引くのが早いな。いいのか、俺を殺さないと主に怒られるんじゃないのか?」

「はは、私たちの心配をしてくださるとは、お優しい。ですが心配は無用です」

「そうか、じゃあこのまま兵隊さんとこへと俺と一緒に行ってほしいんだが」

「さすがにそこまではできませんよ」

「そうか」

「ええ、じゃあまたいつか会いましょう」

「はは、俺的にはもう会いたくないんだがな」

「そうはいきませんよ。あなたがダンジョン探索を続ける限りは」

「そうか」

「ええ、ではまた」


男たちは器用に壁を蹴り、去っていった。

追うことはしなかった。攻撃を見切る技術などはダンジョンで格段に上がったものの素の能力は上がってないため追いつけなかったためだ。

それにしても、去っていった男たちのマントが少しはだけてテトラのシンボルである四つの点が見えた気がするのだが、気のせいだろうか。


******


「そうか、失敗したか」


とある町のとある家の一角、薄暗い部屋に彼はいた。


「はい、申し訳ありません」

「まあいい。計画に狂いはない」


彼の前にひざまづいている男は先程、オウカを襲った男だった。


「次はどうなさいますか(マスター)

「しばらくは放置でいいだろうそのうち嫌でもダンジョンを攻略したくなくなるはずだ」

「了解しました」

「よし、もういいお前は下がれ」

「はっ、失礼いたします」


男が去ったあと彼は一人で不気味な笑みを浮かべていた。


「ふふ、崎村 桜華 か、面白い。だが、何としても()()が発動するのを防がねばならんな」


彼はそういうと、部屋の中で一人渋い顔を浮かべていた

すいません、本当にすいません。自話のタイトルがよく決まってないので次回予告話です。

面白かった。続きが読みたいという方はブックマーク、評価の方よろしくお願いします。









ちなみに自分は珈琲はブラック派です。

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