表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【仕切りなおし】異世界防衛戦記 ~トンネルの向こうは戦場だった~【打ち切り】  作者: よぎそーと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/108

92話 中間大陸における業務 3

 継続される努力は少しずつ形になっていく。

 森林が更地になり、町の周辺に平野が拡がっていく。

 それに合わせてプレハブ宿舎に自家発電装置などが置かれていく。

 また、何はなくともこれだけは早急に必要になるという事で、浄水場などの建設が始められていく。

 人が生きていくためには水が必要になる。

 飲用はもちろん、生活の様々な場面で用いるものでもある。

 その水を確保するためにも、浄水場は早急に設置せねばならないものだった。



 とりあえずの水を確保するために、簡易的な浄水器などは次々に設置される。

 それらと同時に、河川に沿って浄水場の建設も始まっていく。

 今後の大量供給を考えれば、大規模な施設は必要になる。

 それも出来るだけ早く完成させねばならない。

 発電所などもそうだが、それよりも水の確保が優先された。

 また、いわゆる上水もそうだが、下水の処理も当然必要になる。

 これらの処理のための施設も合わせて建設されていく。

 将来作る予定の堤防なども考慮して、これらの工事が始まっていった。



 この工事も簡単にはいかない。

 建設場所とそこまでの輸送路の警備もそうだが、水の中からの襲撃も警戒せねばならない。

 川に生息しているモンスターも当然存在する。

 地球におけるワニのような存在が襲いかかってくるところを想像してもらえれば良い。

 完全にその通りというわけではないが、それに近いものがあった。

 これらが相手では陸上部隊では対応しきれない。

 なので、水上に対応した戦闘部隊が展開する事となった。



 ただ、この河川型のモンスターに対応する水上部隊は、残念ながらそれほど強力なものではない。

 小型に武装をほどこしたもので、戦闘能力はどうしても低くなってしまうからだ。

 いわゆるモーターボートをもとにしてるのだから仕方がない。

 船体の大きさには限界があり、搭載能力も相応なものになる。

 必然的に攻撃力は海上艦艇より小さなものになっていった。

 これが思った以上の苦戦を強いられる事につながっていった。

 モンスターが水の上にまで出てくれば、搭載してる機関銃や登場してる兵員の持つ歩兵銃でどうにかなるのだが。

 水中にいる場合はほとんどお手上げ状態になってしまう。

 一応、小型の爆雷も搭載はしてるのだが、搭載数が少なく、決め手に欠ける事も多かった。

 これらが、川沿いの作業におけるモンスター撃退を困難にしていった。



 陸上に展開するタクヤ達はこういった水中のモンスターと戦う事は少ない。

 だが、自ら陸上に上がってくるようなモンスターもいる。

 そういった連中に対処するために、川沿いに貼り付く事もあった。

 とてつもなく危険であった。

 相手は川から上がってくるので、直前まで気が付かない事もある。

 その場合、何も反応が出来ずに攻撃を受けて死ぬ事もあり得た。

 自然と、川沿いの警備に当たるのを、護衛を担当する戦闘部隊は敬遠するようになった。

 それでもやらねばならない業務である。

 当番制で巡ってくるこの警備を、担当する者達は何事も無く終われるよう祈るようになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誤字脱字は誤字報告機能で
感想はメッセージで。

新しくやりなおしてる↓
『異世界開拓記 ~トンネルの先は異世界だった~』
https://ncode.syosetu.com/n8924fg//

前編にあたる話はこちら。
『異世界開拓記 ~トンネルの先は異世界だった~』
https://ncode.syosetu.com/n5916es/

ブログのほうでも幾つかは掲載している。
『よぎそーとのブログ』
http://rnowhj2anwpq4wa.seesaa.net/
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ