105話 モンスター掃討業務 2
その後も何度かの爆撃により、更地が増えていく。
実際には木々が木っ端微塵になる事はないのだが、それでも車輌の通り道になるくらいの空間は出来上がっていく。
数少ない2号戦闘機は、その目的を着実に果たしていった。
そして、木々の覆いが無くなった森に、ヘリコプターが向かっていく。
ヘリコプターはいずれも機関銃などを搭載した改造機である。
本格的な戦闘ヘリコプターではない。
そして、軍用の兵員輸送ヘリでもない。
民間用の機体に、機関銃を搭載した程度のものである。
多連装ロケット弾が搭載されている機体もあるが、基本的にはそれほど戦闘目的のヘリコプターではない。
だが、いずれもモンスター相手の戦闘には充分な戦闘力を持っている。
それらが目に見えてきたモンスター目がけて攻撃を開始していく。
航空機と違い、ヘリコプターはその場に滞空する事が出来る。
これにより、空に浮かぶ機銃座としての役割を果たしていく。
その場に留まるモンスターを見つけて銃撃を加え、可能な限り殲滅していく。
また、大量に集まってるモンスターにはロケット弾が何発も発射されていく。
それらが着弾と同時に爆発し、集まっていたモンスターを一掃した。
爆発の範囲は爆弾などよりは狭いが、それを数で補っていく。
目に付くモンスターは、そうして次々と倒されていった。
ヘリコプターはその後も上空から森を監視し、モンスターの発見と掃討につとめていく。
また、まだ残ってる木々の中に逃げ込んだモンスターを司令部に報告していく。
これによりモンスターの分布がある程度把握され、今後の作戦行動に活かされていく事になる。
だが、逃げ込んだものはともかく、まだ残ってる森林部に潜んでるモンスターは把握しきれない。
枝葉によって隠されてる地表部までは、上空からは捜索しきれなかった。
それでも戦闘機とヘリコプターによる攻撃は効果があった。
攻撃にさらされた動物とモンスターはその場から撤退を余儀なくされる。
そうする事で、作業の邪魔になっていたモンスターを追い払う事が出来る。
また、森に入っていく地上部隊の脅威を事前に取り除く事も出来た。
完全に消滅させる事は出来なかったが、事前の攻撃で大分問題を減らす事が出来た。
何より大きいのは、車輌が走れる空間を確保出来た事である。
兵士が足で歩くよりは増しなくらいに。
とはいえ、爆風で開いた場所は道路として適してるとは言い難い。
大量の車輌を突入させる事が出来るほどの余裕もない。
多少有利になったとはいえ、地上部隊には慎重な行動が求められる事になる。
あくまで、それまでより有利になったというだけなのだ。




