101話 中間大陸における業務 12
想定より多くのモンスターが出た事で、採掘予定地偵察は多少の修正を余儀なくされた。
とにかくモンスターの駆除をしなければならない。
でなければ、今後の作業が滞る事になる。
何をするにも、モンスターの襲撃を頻繁に受けていては何も進まない。
モンスターの巣があるなら、早急に見つけ出して破壊せねばならない。
幸い、数多く出没してるのは小型のモンスターだ。
数は多くても対処が出来ないわけではない。
より多くの兵員を集め、より多くの銃と銃弾を持たされば良い。
数には数で対抗する。
単純だが有効な手段である。
その為にも、モンスターの巣を見つけねばならない。
様々な情報収集がとりあえずその為に用いられていく事になった。
観測衛星からの調査もそうだが、航空機などもこちらに割り振られていく。
また、タクヤ達の偵察も、このモンスターの動向を探る方向に切り替えられる。
結局は偵察する事に変わりはないのだが、その理由と目的が変わっていく。
モンスターが数多く出現した地点を中心に調査が始まっていく。
観測衛星による偵察により目星をつけ、航空機がその周辺の撮影をしていく。
森などで視界が遮られる場所は、偵察部隊が派遣されて調査が進められていった。
その間に、モンスター駆除の為の部隊動員も計画されていく。
一時的に護衛をしてる部隊などを、モンスター駆除に投入するためだ。
他の業務との兼ね合いもあるので、これらは慎重になされていく。
作業が長引けば開拓や開発の方が止まってしまう。
多少はやむをえないが、それが長引かないようにせねばならない。
その為にも、一気に全てを片付けねばならない。
最も効果的な運用は何か?
それを探る会議が連日開かれていく。
銃弾など、必要になる物資も運び込まれてくる。
ただ、これが意外とてこずる事になる。
もともと増産はなされていく事になっていたが、今はまだその為の体制作りの段階である。
実際に増産されるのはまだ少し先の事になる。
その為、各部署が所持してるものをかきあつめる事になってしまった。
他の部署も必要としてるので、これを供出させるのがかなり難しい。
何とか妥協をしてもらって集める事になるが、ここで時間を使う事になってしまう。




