第4話☆目覚め
ラフォス
「う、う〜ん……ムニャ……」
ラフォスはベッドで寝ていた。
ラフォス
「ん……ここどこだ?」
*
「目が覚めたかい?」
ラフォス
「アンタ誰だ…?」
ルーク
「僕はルーク。ピッチピチの25歳だよ。」
ラフォス
「………はい?」
(つーかツッコムとこ多すぎだろ、コイツ……)
二人の間にビミョーな空気が流れた……
ルーク
「……………」
ラフォス
「……………ってそうだ!!フィナがさらわれたんだ!!助けに行イテテテ!!」
ルーク
「まだ全然傷口がふさがってないから動くのは無理だよ!」
ラフォス
「でもオレは絶対助けなきゃいけないんだ!」
ラフォス
「………」
ルーク
「……………やれやれ……」
ルークはラフォスの熱意に負けた。
ルーク
「わかった……じゃあコレを見て……」
ルークは血の付いた短刀を見せた。
ラフォス
「コレは……………………………………………………?」
ズコッ!
ルークがこけた。
ルーク
「ちょっとちょっと!さっき自分の背中に刺さったヤツだろう……」
ラフォス
「あ!!そう言われてみれば!」
ルーク
「もしかして……バカ?」
ラフォス
「な……!!バカはお前だオッサン!!!!」
ルーク
「オッサン!?まだ25だよ!」
ラフォス
「16のオレから言わせりゃ十分オッサンだよ!!」
ルーク
「ガビーン!!」
ラフォス
「うわっ古っ!?」
ルーク
「…………」
ラフォス
「…………だぁかぁら!!こんな事してる場合じゃねーんだって!!」
ルーク
「この短刀に彫ってあるレリーフ、」
ラフォス
「え?なんだよ急に!?」
ルーク
「知ってるかい?」
ラフォス
「ん〜………知らないなぁ……。」
ルーク
「そうか……」
ラフォス
「……で、何なんだよソレ?」
ルーク
「リース教だよ……」
ラフォス
「リース……きょう?」
ラフォスは首を傾げているがルークは気にせず話を続けた。
ルーク
「四大宗教の1つで、木の精霊『トネリコ』を崇拝しているんだ。」
ラフォス
「で、でもよ……なんでそんな宗教のヤツらがフィナをさらっていくんだよ?」
ラフォスは腑に落ちない様子だ。ルーク
「四、五年前に教祖が四代目に代わったらしいんだけど、その四代目がかなりの過激派でね。特に最近木が減ったり教団の運営が厳しくなったり信者が減っちゃったりして、その性格に拍車がかかったんだ。」
ラフォス
「な……!?まさか無差別に人を殺してるとか!?」
ルーク
「いや……察するに身の代金目的じゃないかな……?君の傷も致命傷には程遠い物だったしね。」
ラフォス
「身の代金って……別に金持ちでもなんでもないし……人違いかな……」
ルーク
「どっちにしてもリース教が一枚噛んでる……というより主犯だろうから、とりあえず行ってみよう。」
ラフォス
「よしっ!!リース教め首を洗って待ってろよ!!」
ラフォスはベッドから飛び起きた!!
ズキーン!!
ラフォス
「いってーー!!」
ルーク
「大丈夫かい!?傷を治すのが先決だと思うけど……」
ラフォス
「でもチンタラやってたらフィナがどんな目に遭うか……」
ルーク
「ならしょうがないね……」
ラフォス
「そうこなっくっちゃ!!」
スクッ
ラフォスは立ち上がり扉に向かっていった。
ルーク
「じゃあまず準備だね。」
ズザーッ!!
ラフォスはコケた……いやズッコケた。
ラフォス
「準備してないのかよ!!(さまぁ〜○三村風)」