第27話☆炎の洞窟にて
久々の更新となりました。これからは週一ぐらいでいきます(^O^)
ラフォス
「熱き者って……」
ダン
「うーん…分かんない……」
ゴゴゴゴゴ……
ルーク
「ん!?」
ラフォス
「今度はなんだ!?」
地響きのような音が聞こえる。と、次の瞬間!
ドスン…!!
何もなかったはずの入口に壁ができていた。
ルーク
「くっ…これじゃ戻れない…」
ラフォス
「おい!ダン後ろ!!」
ダン
「わっ!?」
再びダンの背後に火の玉が出現していた。ダンは魔物にモテるのか……?
ラフォス
「!?…一匹じゃないぞ!」
ルーク
「っ…これは……!」
気づけば10体のエルモスファイアに囲まれていた!
ダン
「うわっ!」
ビシュ!
ダンは思わず矢を射ってしまった。
ボウッ……
ラフォス
「矢が燃えちゃったよ!?」
ルーク
「そりゃそうか……ダンは攻撃できなさそうだよ!」
ルークはそう言うやいなや引き金を引き、一体倒した。
ラフォス
「よっしゃ!任せろ!」
ザシュ!……ズバッ!!
ーーーーーーーーーー
ダン
「あと一匹だよ!」
ラフォス
「うりゃあ!」
ズバー!
ルーク
「ふぅ…なんとか切り抜けたね。」
ゴゴゴゴ……
ラフォス
「あ、開いたぜ。」
ダン
「入ってきた方も開いたよ……」
ラフォス
「でも前進あるのみだぜ!」
入ってみると下り階段があった。
ルーク
「嫌な感じがするね……」
ラフォス
「ん?そうか?さっきとあんまり変わらないけどな〜」
階段を降りていくと、また扉があった。
ラフォス
「よしっ行くぜ!」
ギィ………
扉が鈍い音を立てて開く……
ルーク
「ここは…何だ?」
そこにはドーム状の空間が広がっていた。
ラフォス
「広いな〜…それに涼しいな。」
ルーク
「結構深くに来たみたいだね…」
3人が広間の中心にたどり着いた、その時…
ズンッ……!
3人の体に形容しがたい重圧がかかった。
ダン
「なに!?」
ラフォス
「うっ…何だ!?この感じ……」
すると、奥の扉から何者かが現れた。
ルーク
「くっ…どうやらあいつが原因みたいだね……」
そこには赤い鱗に身にまとい、人間に近い大きさの竜がいた。
焔龍
「我が名は焔龍!我が主、『イフリート』様に会う資格を持つ者かどうか見極めてやる!」
焔龍の体から放たれる圧倒的な重圧−−フォースの圧力がラフォス達にかかっていたのだ。
ルーク
「くっ…」
(体が重い…相当な実力差があるって事か…!)
ラフォス
「行くぞ、焔龍!!」
そう言って焔龍に突っ込んで行くラフォス!
ルーク&ダン
「えぇ!?」
ルーク
「仕方がない…!ラフォス!援護するよ!」
ダン
「よし、僕も!!」
2人も武器を構えた。
ラフォスが距離を詰め、横一文字に切り裂く!
ガキィン!
しかしその斬撃を軽々と右の鉤爪で止められた。
ラフォス
「爪で!?…ぐわっ!」
そして右足で蹴り飛ばされる!
ラフォスは吹き飛ばされたがすぐに体勢を立て直し再び向かっていく。
焔龍
「何度やっても同じ事よ!」
ルーク
「次はどうかな!?」
ルークは焔龍の両腕、ダンは頭を狙い攻撃を仕掛けた!
焔龍
「そんな物効かぬわ!」
焔龍は体を回転させた!
ラフォス
「何を!?」
ルークの両腕を狙った攻撃も、ダンの頭部を狙った攻撃も焔龍の背面全体を覆う鱗に阻まれ、全く効かない!
ルーク
「弾かれた!?」
さらに焔龍に突っ込んでいったラフォスが急にバランスを崩した!
ラフォス
「うわ!?」
焔龍の長い尻尾がラフォスの足を払っていた。
そこに鋭い鉤爪が迫る!
ギンッ!
なんとか剣で防ぐが攻撃の重さに吹き飛ばされてしまう。
ラフォス
「くそっ…!」
焔龍
「まさかこの程度とは…貴様らとの戦いも飽きた……消えるがいい!」
スゥーーーー!
焔龍は息を大きく吸い込み始めた。
ルーク
「何を…!?」
(強いフォースを感じる……まさか!?)
ルークは危険な気配をいち早く感じとり、焔龍に向けて攻撃した。
ルーク
「みんな逃げ…」
焔龍
「遅い!」
ラフォス
「え!?」
ダン
「!?」
次の瞬間、焔龍がルークの撃ったフォース弾をかき消すかの如く巨大な炎を吐き出してきた!
ラフォス
「うわ!?」
ダン
「!!」
ルーク
「くっ!」
(間に合わない!)
三人に迫る灼熱の炎!