第21話☆フィナとの出会い
3人はタムの村を目指して歩いていた。
ルーク
「そういえばフィナちゃんの事はどうするんだい?」
ラフォス
「ん〜助けに行きたいけど、おじさんの意志を汲まないとね……でもまぁ所詮おとぎ話だしすぐ終わるよ……それからで大丈夫だよ、きっと。」
ルーク
「そうか……大丈夫だといいね…」
ラフォス
「ん?うん……」(ルークってたまに良い人になるよな…)
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テクテク
テクテク
3人がニルビアを発ってから20分が経過していた。歩いた疲れか空気が重い。
ラフォス
「…………」
(な、なんだ!この間は!?)
ダン
「…………」
(まだ着かないのかな……)
ルーク
「…………」
(なんとなく気まずいなぁ……)
ルークが沈黙を破って口を開いた。
ルーク
「そういえば……フィナちゃんとはどういう関係だったんだい?ニヤ( ̄∀ ̄)ニヤ」
ラフォス
「うげ!?新しいヤツ!?ていうかそんなんじゃなくてえっと……」
ルーク
「じゃあいつ出逢ったんだい?ニヤ( ̄∀ ̄)ニヤ」
ラフォス
「そのニヤニヤと出『逢』ったって漢字やめろよ……フィナとは七年前に出会ったんだ。」
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〜七年前〜
俺はおじさんの所に引き取られて三年、ほとんどの時間畑仕事をしていたんだ。まだ俺も小さかったし当たり前だと思ってたんだ。
バーン
「今日から一緒に暮らすフィナちゃんだよ。」
フィナ
「よろしく……」
ラフォス
「よ、よろしく。」
(か、かわいい……)
バーン
「フィナは幼い頃の記憶が全く無いんだ。それで過去の事は詮索しないこと。」
ラフォス
「わかった……」
(記憶が無い?……どういうことだろ?)
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ラフォス
「で、まぁ最近は仲が良くなって打ち解けたけど、最初はヤバかったな……」
ルーク
「へぇ〜いつどこで何をして親密になったんだい?ニヤ( ̄∀ ̄)ニ……」
メコッ
ルーク
「痛い!殴らなくてもいいじゃないか……」
ラフォスはルークの後頭部をチョップしていた。
ラフォス
「べ、べ…べ別にいいじゃないか!!」
ダン
「ラフォス…顔真っ赤だよ……」
ラフォス
「あ、ほら村が見えてきた!」
ルーク
「まだ痛いよ〜……」