第14話☆過去と涙と
小説の中に、あるゲームのセリフの内容をちょいと拝借しました(`∀´)
ラフォス
「…………………………」
もう朝になろうとしていた。ラフォスはもう涙も枯れ果て、糸の切れた操り人形のようにうなだれていた。
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〜5年前〜
ラフォス
「おじさん、おじさん!僕に剣を教えてくれよ!」
バーン
「なんだいいきなり?」
ラフォス
「教えてよ!」
ラフォスの本気な目を見て、一度ため息を吐いてこう言った。
バーン
「剣術を習いたいってことは、何かを守るためだ。とわしは思う。自分の命でも大切な人の命でも……」
ラフォス
「うん…」
バーンはラフォスの頭を撫でた。
バーン
「でもなラフォス、剣は人を守る道具でもあれば人を傷つける道具でもある。だから半端な気持ちで剣を習いたいと言うなよ。」
ラフォス
「僕はフィナちゃんを…………………守りたいんだ。」
ラフォスの目はさっきよりも一層本気に見えた。
バーン
「!!……………よし、稽古をつけてあげよう。でも、途中で音を上げるなよ?」
ラフォス
「もちろんだよ!」
バーン
「それじゃあ、木の棒を取ってきて。」
ラフォス
「へ?」
バーン
「まだ剣は持たせられないよ。まずはその棒で特訓だよ。」
ラフォス
「お、おう!じゃあ行ってくる!」
ラフォスはダッシュで近くの林へ向かった。
バーン
「……………………………いずれフィナは…………………その時は………………強く生きて欲しいな………………」
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ラフォス
「…………」
(あの時おじさんは強く生きろって言った気がする……)
スクッ!
ラフォスは立ち上がった。
ルーク
「!ラフォスもう大丈夫なの?」
ラフォス
「あぁ、おじさんを供養しよう……」
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三人はおじさんを棺に入れ、掘った穴に棺を置く。
ラフォス
「………強く生きていこうって思った。けど……ウッ……ウッ……ウッウッ……」
ラフォスはまた涙が出ていた。
ルーク
「泣いていいよ。死者は流してもらった涙の分だけ幸せになるからね。」
ダン
「そうなのか?じゃあ我慢せずに……僕も……グスッ…」
ラフォス
「ありがとう…二人共……ウッ………」