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第13話☆悲しき別れ

 

ラフォス

「……………」


ルーク

「どうした…!!こ、これは!!」


おじさんは無惨な血塗れの姿で倒れていた。

ラフォスはおじさんの下に駆け寄り


ラフォス

「おじさん大丈夫か!?」


体を揺するが返事が無い……


バーン(おじさん)

「!…ラフォスか……?」


ラフォス

「おじさんしっかり!!」


バーン

「わしはもう駄目だ……自分の死期ぐらいは分かる……」


ラフォス

「喋っちゃダメだ!」


バーン

「こ…この手紙を……」


バーンは力を振り絞りポケットから古ぼけた封筒を取り出した。


ラフォス

「これは……」


バーン

「これを…ニルビアの国王に……中身は見るな…」


ラフォス

「ニルビアって隣の国の!?」


バーン

「そうだ……」


ラフォス

「分かった……ルーク!ダン!手伝ってくれ!!まだ間に合う!」


ラフォスはおじさんの腕をとろうとした。

 

パシッ!


ラフォス

「…な!?」


バーンはラフォスが伸ばした手をはたいた。


バーン

「早く行け!」


ラフォス

「!!!」


バーン

「ここはもうすぐ潰れる!」


ラフォス

「そんな……おじさん……」


ラフォスはもう一度手を伸ばした。


バシン!


ラフォス

「うっ!」


バーンはラフォスの頬を平手打ちした。


ラフォス

「な…何を……」


バーン

「おい!そこの二人!」

ルーク

「は、はい!」


バーン

「ラフォスを連れて早く逃げろ!」


ダン

「で、でも!」


ルーク

「……………行こう!」


ダン

「………うん……!」


グイッ


ルーク

「行くよ!」


ラフォス

「!やめろ!離せ!!離してくれよぉ……」


引きずられたラフォスが扉から出た瞬間、バーンの周りに瓦礫が落ちてきだした。


落ちてくる瓦礫の重みを受けながらバーンは呟いた……


バーン

「ラフォス、強く生きろ……」

と……


ラフォス達はなんとか脱出していた。


ラフォス思い出の詰まった山小屋が崩れていく……


ラフォス

「ウッ……ウッ……おじさん……」


ラフォスは大切な人が奪われた理不尽な出来事にただ泣き、悲しむ事しか出来なかった……


そして、二人はそんなラフォスに掛ける言葉が出てこず、ただ見ている事しか出来なかった…………


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