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第11話☆ただ走る

 

ラフォス

「ハァ…ハァハァ……」


ラフォスは息も絶え絶えなのだが構わず走りつづけていた。


ルーク

「ちょっと焦りすぎだよ……」


ダン

「ハァハァ……も、もう足が上がらないよ……」


ラフォス

「ハァ……ハァ………」


ラフォスはまるで聞こえていないかの如く走る。


ルーク

「……っ……ラフォス!」


ルークはラフォスの肩をつかみ引き止めた。


ルーク

「急ぎたい気持ちはもっともだ。だけど焦りは禁物だよ。……少し休まないか……?」


ダン

「ハッハッ……そうだよ…」


ラフォス

「うるせぇ…!」


バキッッ!


ラフォスの拳がルークの頬にめり込んでいた。


ルーク

「っく!!……ラフォス…?」


ダン

「オイ!いくらなんでもそれは無いぞ!」


ラフォス

「ハァハァハァ……悪ぃ……でもおじさんに万が一の事があったら……」


ラフォスは身体の震えを押さえきれなかった…


ルーク

「その気持ちは分かるよ。だけど焦ったって何も変わらない、いやむしろ悪くなる。もっと冷静になろうよ?」


ラフォス

「わかったよ……」


ルーク

「ダンは大丈夫かい?」


ダン

「う、うん…」

(コイツやっぱ年上だな……)


ラフォス

「よし。行こう……」


ーーーーーーーー


ラフォス達はおじさんの小屋に辿り着いた……


メラメラメラメラ……


ラフォスは半ば放心状態で立ち尽くしていた……


ラフォス

「う…嘘だろ……」


ラフォスはその場に崩れ落ちた。


ルーク

「くっ……くそ………」


ダン

「な……」


ラフォス

「助けなきゃ!!」


ラフォスは思い出したかのように立ち上がると未だ燃え盛る小屋に向かって走った。


ルーク

「ラフォス!」


二人はその後ろ姿を追っていった……



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