一冊の本から始まる物語
母親に監禁され、毎日のように虐待を受け続けた少年。彼の唯一の楽しみは、週に一度だけ母親が持ってくる数冊の本だった。それはドラゴンが出てくるようなファンタジー小説だったり、幼児向けの絵本だったりと様々であるが、外を知らない少年にはどれも新鮮で彼の世界を色付けていった。
今日も母親が大きな箱と共に数冊の本を持って家に帰ってきた。少年は本を受け取るとすぐに笑顔になり、何から読もうかと選び始める。彼の目についたのは、とある一冊の本だった。
タイトルは『本当の幸せ』
内容は父親に監禁されている女の子が、一冊の本を手にして幸せを手に入れる為にそこに書かれていることを信じて、父親を殺して自分も死ぬという話だ。女の子の幸せは、母親と父親と三人で暮らすことだったのだ。最後はあの世で三人仲良く暮らしてめでたし、めでたし。
何も知らない無邪気な少年は、これを信じて実行した。その日は少年の13歳の誕生日であり、偶然にも少年の幸せは父親と母親と三人で仲良く暮らす事だった。
今日も母親が大きな箱と共に数冊の本を持って家に帰ってきた。少年は本を受け取るとすぐに笑顔になり、何から読もうかと選び始める。彼の目についたのは、とある一冊の本だった。
タイトルは『本当の幸せ』
内容は父親に監禁されている女の子が、一冊の本を手にして幸せを手に入れる為にそこに書かれていることを信じて、父親を殺して自分も死ぬという話だ。女の子の幸せは、母親と父親と三人で暮らすことだったのだ。最後はあの世で三人仲良く暮らしてめでたし、めでたし。
何も知らない無邪気な少年は、これを信じて実行した。その日は少年の13歳の誕生日であり、偶然にも少年の幸せは父親と母親と三人で仲良く暮らす事だった。