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第三十話 夜の王

「というわけで寝る」


「おやすみなさいっす」


 宿屋について早々俺とシャルの二人は着替えるのも厭わしいとばかりに別々のベットに潜り込んだ。といっても寝る際に着替えると言った習慣も無いのだが。


 そんな俺たちにヒメから非難の空気を感じる。それがどういった類のものか今の俺には考えることも煩わしかった。


「一緒にお風呂入りましょうよー」


 とりあえず碌でもないもののようだった。


「無理」


「無理っす」


「むう」


 むしろヒメは何故そんなに元気なのか。活躍を考えればヒメの方がよっぽど疲れていそうなものなのに。


「じゃあ、一緒にお風呂は我慢しますけど、今日買った服の感想は聞かせてもらいますからねーまだ寝ちゃ駄目ですよー」


「無理」


 意識がまどろみに浮かぶ。頭の中を渦巻くのはさっきの魔力の暴走。そしてクロの現状。あの少年に渡して本当に良かったのだろうか。

 だが、やはりそんな思考がかすむほど疲労が濃い。


「待っててくださいねー」


 そんな声を聴きながら意識は泥濘に沈んでいった。









 体を湯船に沈める。


「ふぃー」


 湯につかると変な声が出るのもお風呂の醍醐味だと思う。湯につかり、汚れを落とし、ただ温まるだけ。それが何故こうも至福なのだろう。


 木でできた浴槽の中、張られた湯に一糸纏わぬヒメが身を任せる。広くはないが深く湛えられたそれはヒメの全身を包み込んだ。


 魔王討伐の旅路にある以上、ある程度の我慢は覚悟の上だが、入れるものなら入りたい。入浴とはそういうものである。


「ふーふふーん」


 そんな湯船でヒメが機嫌よく鼻歌を漏らすのは、


(オーマとキスしちゃった)


 からである。


「うへへ~」


 だらしなく顔を緩めるのは、


(オーマの照れた顔可愛かったな~)


 からである。


 明日からのオーマの反応が楽しみだ。照れまくってくれるだろうか。この世界のヒメにとっては正真正銘ファーストキスだ。意識してくれれば嬉しい。


 出来ればオーマの方からしてほしかったことではある。そういうことを敬遠しようとする今のオーマの方から進んでしてくれれば、それはつまり要塞陥落の証である。それをきっかけに甘えまくることがヒメの目下の目標だった。

 ただあれはあれでよかった。暴走する主人公をキスで止める。正にヒロインの所業である。あまりにも出来すぎていて自分が恥ずかしくなってしまったぐらいだ。そも久しぶりの飴である。嬉しくないわけが無かった。


 オーマとの旅が楽しくて仕方がない。オーマが好き過ぎて仕方ない。ヒメの理想の男性像とオーマが完全に一致している。本来のオーマとしての面と記憶喪失となってからの面、どちらも合わせて。


 記憶を失って困っているオーマに対して自分だけが一方的に楽しんでいるのには申し訳が有る。だってオーマもしていたじゃないかと。楽しんでいたかはともかく弄んでいたのは確かだ。お返ししてもばちは当たらない。それに本人も隠そうとして―――もいないぐらいに嬉しさが漏れているのでオールオッケーである。『俺お前のこと好きだからな!?』はヒメの頭の中で永久保存されることが決定している。


「はあ」


 そんなヒメにももちろん悩みがある。ある意味当然と言えば当然であるオーマとヒメの間の認識のずれ。寝取り発言につながったその悩み、過去――と言って良いかは分からないが――の自分に対する嫉妬である。


 オーマが好きなのは今の自分ではなく、過去の自分だ―――とまでは思っていない。今のヒメのことも愛してくれているのも確かで、記憶喪失のオーマが今のヒメに惹かれてくれているのもわかる。幸いなことに。


 だが、どうしても残念に思うのは初対面から築き上げた絆がオーマにはあってもヒメには無いこと。二人の思い出が自分には物語でしかないこと。そして、今の自分と過去の自分の差異。自覚していた。自分が変わっていることに。それだけ、家族の死は重かった。二度とあの頃の自分には戻れないだろう。


 変わってしまった私をオーマは受け入れてくれる。受け入れなければならない。オーマの所為だから。


 だからこれは最後のチャンス。


 ヒメは音を立てて湯船から立ち上がる。白桃色の肌とそれを背中まで隠すしっとりと濡れた金の髪をなびかせ浴室を後にした。


 今度は私から勇者を攻略する。「私」を好きになって欲しいから。


 我ながら立派な恋愛脳である。兄様はどうしてるかとかアーリアちゃんたちの目的とか、オーマの暴走とか、全部脇に置いての最優先がこれなのだからオーマもさぞや呆れることだろう。








「オーマ、オーマ」


 眠っているところ、体を揺さぶられる。小さく名前を呼ぶ声からうきうきしているのがわかる。眠い。勘弁してほしい。


「う・・・ん・・・?」


 うっすら目を開ける。


「どうですか。オーマが選んだ襲いたくなる服ですよ」


 そこにいたのは笑顔を浮かべた犬だった。


「ああ・・・・うん」


「あれ、おーい、オーマ?わんわん?」


「うるさい、黙れ」


 でっかい犬に向かって適当に手を伸ばし掴む。


「ひゃうっ?!」


 変な声がしたが気にせず引っ張る。


「あ、あれ?本当に?着ぐるみフェチ?知らないうちに誘惑していたなんて・・・あうあう」


 だから黙れと言うに。


 有無を言わせず犬を布団に引っ張り込み、組み伏せた。


「わん・・・・・・」


 それを最後に再び意識は沈んでいった。変な夢だった。






















 目が覚めた。意識は明瞭としている。いつもの目覚めだ。だが外はまだ暗く、目覚めるにはまだまだ早い時間だと伝えてくる。だが、何となく眠れる気がしなかったので起きることにした。

 部屋の中は少し明るい。どうやらオイルランプの明かりを点けたはいいが、消さずしてみんな眠ってしまったらしい。


「ん?何だこれ・・・・・・」


 そこで気づく、体全体で組み伏せいていた、というか抱きしめていた何か。茶色い。触り心地は悪くない。良いにおいがする。犬・・・の着ぐるみ。見覚えがあるようなないような。


「ZZZZ」


「・・・ヒメ・・・じゃねーか」


 腕を立てつつ、まじまじと観察してようやく気づく。何やってんだかこいつは。大方眠っている俺に構ってもらえないからと言って入り込んできたのだろう。恐ろしいことをする。


「ん~」


 天使の寝顔をヒメは晒している。幸せそうな顔しやがって。


 今の状況を客観的に見れば、俺がヒメを押し倒しているように見え・・・・なくもないがヒメが犬なので大丈夫だ。


 下敷きにしていたので解放しようとヒメの上からどくと、少し体が引っ張られる感覚がした。見れば放さないとばかりにヒメが俺の服の裾を握っている。


「おう・・・・」


 どうしようか少し迷って一旦ヒメの隣に腰を下ろす。


「にゃ~」


 すると安心したかのように擦りついて来た。その反応に思わず和む。犬なのににゃ~なのか。


――なでなで


「むにゅう~」


 頭を撫でてやると、一際緩んだ声を上げた。可愛いわんこだった。とても襲うなんて気になれない可愛いわんこだった。


 襲う気もないが叩き出す気も失くしてしまった。気分転換に部屋を出るためヒメの指をはがす。集中力を要したが問題なく目標は達成されベッドから出ると布団をヒメにかけなおし、部屋を出た。


 出たところで立ち止まる。


「・・・・・・・」


 ヒメとキスした時のことを思い出してしまう。顔が赤くなるのを自覚する。あーくそ、めっちゃ可愛かった。







  オーマ  

 HP210

 MP999 

 Lv 38   所持金3499G



 HPもMPも全回復。先ほどまでの疲労が嘘のようだ。


 一人夜の街を歩く。夜風が肌を撫でる。涼しげな風。頭を冷やすにはもってこいだ。


 夜も深いのか町を出歩く人もいない。たまに明りのついた家からかすかな声や騒がしい声が聞こえてくる。こういう時なんとなく開放的な気分になるのは何故だろう。


 町を見て回る。道具屋、町長の家、無人の屋台の連なり、武器屋、闘技場、・・・・。中には入らずただ見て回る。


 闘技場か。中止になりはしたが、結局はどうなるのだろうか。あの時点でほとんど決着していたし、景品もヒメに渡るのが筋だとは思うが。それとも中止は中止として景品はなしになるのだろうか。それはそれで有難いのだがあれだけ欲しがっていたヒメを不憫に思う気持ちはある。


(なんか、買ってやるか)


 我ながら甘やかしている気がする。毎回何だかんだヒメを責められないのは俺がヒメに気を許してるからなんだろうな。


 ともかくヒメにプレゼントということになる。

 道具はいらないって言うし、装備だと・・・空いてた特殊のところか。特殊って何だ?俺が装備しているのはトランクス。つまり下着・・・は論外。まあ、左手も空いてたし腕輪か指輪かならどっちかにあてはまるだろう。


 防具屋に到着する。なんと開いていた。扉の無い入口から光が漏れている。


「いつまで営業してるんだ?凄いな」


 まさかの常時営業だろうか。エロおやじの執念も大したものだ。


「よく来たな。良いものが揃ってるぜ。見ていきな!」


 対応は普通なんだよな。あの一言が無ければ。



 じゃあ、何を買おうか。とりあえずあいつが一番喜ぶものは指輪なんだよな。それともエンゲージリングでなければそうでもないのだろうか。いや、絶対喜ぶ。確信を持って言える。指輪なんて渡そうものなら「オーマからプロポーズされました!」とか言い出しそうだ。誤解させたくない。腕輪あたりが妥当か。


 って、何で俺はこんなことを悩んでいるんだ。とにかく決めてしまおう。所持金は3499G。旅の為の資金でもある。無駄遣いは避けたい。


 ダイヤの腕輪・・・・9999G


 はい、却下。


 プラチナの腕輪・・・・6000G


 はい、これも却下。


 金の腕輪・・・・・5300G


 却下。


 銀の腕輪・・・・・3800G


 却下。


 鋼の腕輪・・・・・1800G


 買えるけど・・・・・・・却下。


 木の腕輪・・・・120G


 はい、決定。


 これなら深く勘ぐられることも無いだろう。


『木の腕輪』

 木彫りの腕輪。防御力が5上がる。装備箇所:特殊


 手に持つと頭の中に説明文が浮かんだ。特に問題は無い。


 それを持ってカウンターに向かう。


――チャリン


 木の腕輪を買った。


「ここで装備していくかい?」


 はいきまし・・・・そうでもないか。てか男には言っても仕方ないしな。


「いや、しない」


 アイテム袋に入れた。




 防具屋を出て、また目的もなくぶらつく。


 結局あの魔力の暴走はなんだったのか。


 あの時MPは1しか残っていなかった。普通ならきっとあんな現象は起こりえない。そもそもMPはレベルアップで全回復していたはず。ならあの時のMP001の表示は見間違いか・・・?いや、確かに・・・そう表示されていた筈。

 あれか、俺ははりきれていなかったとかそういうことか?以前ヒメがレベルアップで全回復するのははりきっているからだと言っていたことを思い出す。ゾンビ戦の後だ。否定はできない。

 そうするとMP1で使える術、技か何かか?・・・自爆系を想像してしまうのは何故だろう。HP1だったことから否定しきれないのが何とも言えない。


 そもそも、あの力は一体なんだったのか。まるで体の奥からこんこんと湧き出る泉のように、絶えることなく力を与えてくれようとしたあれは。あの力を振るっていれば今頃こんな暢気に町を歩いていられなかったことは想像がつく。


 黒いイメージが残っている。なのに不思議と嫌な気分がしない。まるで最初から自分の物であったかのように。自分に馴染んでいたかのように。だがそれが逆に悪魔の誘惑のような気がして、おいそれと手を出すわけにはいかない気にさせる。


 今、あの感覚は霧散している。同じことは出来ないだろう。もし出来るとすればまた今回と同じように誰か、仲間が傷つけられた時か。想像したくない。


 では、あれだけのことをした俺は一体何者なのか。


「俺の正体・・・か」


「知りたい?」


「!?」


 呟くように口に出した疑問。それに答えるものがいるとは思わなかった。


「そんなに驚かなくてもいいじゃん~」


「お前は?」


 見れば明かりのついた酒場の軒下、地べたに座り込んだ女性がこちらに向かって微笑んでいた。ほやほやした表情。銀の髪が暗闇の中微かな光を反射している。ヒメの物より更に赤を強くしたような瞳が一瞬こちらを凝視していたように錯覚させた。肌を大胆に晒し色気はあるがこの時間には少し寒そうな黒いドレスを身にまとっていた。


「酔っぱらって動けなくなっちゃった~。送ってって~?勇者様~」


 酒で寒さを紛らわせていたのだろうか?手には酒瓶を握っている。

 顔を赤くしているが、ろれつは回っているし、意識もはっきりしているようだ。立てないほどの状態なのだろうか。だがそれよりも気になったのが、


「勇者・・・?」


 そう呼ばれたことだった。


「聞いたよ~?今日大活躍だったんだって~?」


「・・・・ああ」


 そういうことか。大方あの魔物退治の顛末を広めたものでもいるのだろう。もうゾンビのことは思い出したくない。


「悪いが知らない酔っぱらいには構うなと言われているんだ」


 適当な理由をつけてその場を立ち去ろうとする。さっきの応答もどうせ酔っ払いのたわごとだろう。


「嘘つけ~オーマ優しいもん~おんぶしてくれるもん~」


「しないからな・・・・・」


「へるぷみ~酔っぱらったお姉さんの介抱も勇者の役目だぞ~」


 オーマは足を止める。


「・・・・・。なら、仕方ないな」


 相変わらず勇者の仕事は多種多様だ。オーマは振り返り、再び女性のもとに戻る。


「おんぶ~」


「はー・・・・ったく」


「そうこなくちゃ~」


 仕方ないと体を屈める。


「・・・・・・」


 何故か立ち上がるでもなく俺の背後でただ、ほや~っとしている自称酔っぱらったお姉さんを怪訝に思い声をかける。


「どうした?早く乗れよ。家がどこか知らんが送ってやるから」


「優しいね~」


 そう言って彼女は今度こそ立ち上がりオーマの首にしがみついた。背中で何か柔らかいものが形を変える。

 努めてそちらには意識を向けないようにする。大丈夫だ、ヒメやクロの猛攻に耐えた鉄壁の背中だ。


「これ、先払いの御駄賃ね~」


 そういって彼女は俺の目の前で手に持った酒瓶を揺らす。どうやらくれるらしい。


――星酒「天波」(飲みかけ)を手に入れた。


「貰っとく」


 使うことがあるかは分からないが。アイテム袋に入れる。


「は~久しぶりの人肌だ~」


「何気に寂しいこと言うなよ」


 ドレスでおんぶはしにくいかもしれないと気付くよりも早く投げ出されて来た足を掴む。右足の布地が肌蹴、生足になってしまっていたが、特に気にするでもない様子なので俺も気にせずその体を背負う。最近背中に人を背負ってばかりだ。


「ん~じゃあとりあえず真っ直ぐ~」


 背後から伸ばされた手は俺の正面を指しているが、俺の正面は空地だ。その向こうは壁だ。本当にそこでいいんだな。


「真っ直ぐってどっちだよ」


「じゃあ、あっち~」


「あいよ」


 「じゃあ」という言葉が気になるが改めて指された方向に体を向ける。


「オーレリア」


 指示を受けて歩き出した直後そう告げられ疑問符を浮かべる。


「何だ?」


「私の名前~。オーレリアお姉さんとお呼びなさい~」


「略してオっさんね」


 おっさんではなくオっさんである。発音が大事である。


「あはは~その略し方には悪意を感じるな~?オーマお兄ちゃん、略してオっちゃん?」


 俺の肩に顎を乗せながら機嫌よさそうにそう言うオっさん。そうか。ブーメランだったか。しまったな。てかお姉さんなのか妹なのかはっきりしてほしい。








 それからは指示通りに歩いていく。気づけば人どころか建物も減り・・・というか町の外に出ていた。


「お前の家どこだよ・・・」


「このあたり~」


「野宿かよ」


「はは~ちゃんと屋根はあるよ~。と、じゃあここまで送ってもらったお礼に・・・かぷ」


 礼はもらっていると言う前に首筋を這う生暖かくぬるりとした感触にぞくりとする。


「・・・・・!?」


「ちゅうちゅう」


「何してる?」


「血ぃ吸ってる。ちゅうちゅう」


 オっさんが答えようと一度口を首筋から離し答える。そしてまた吸い付く。


 なんかオっさんに吸われるとか字面が嫌だ。大人しくオーレリアと呼ぼう。


 とにかくオーレリアに血を吸われているらしい。


「痛みとかないんだな」


「君は鈍いからね~」


 ちゅぽんと鳴ってはいけない音をさせ、またオーレリアは口を離す。


 って感想言ってる場合じゃなかった!


「止めんか!!」


 乱暴に振り落とした。


「あうう~ひどいな~」


 危なげなく着地したオーレリアは恨めしげな目でこちらを見てくる。


「ひどいのはどっちだ」


「ふ~まあ、準備は整ったしいいかな~」


「は?」


「ふっふっふ~、つまり!君はもう私に逆らえないのだよ~」


「・・・・・・あほらしい」


 まだ酔っぱらっているらしい。が念のため距離を取る。


「吸血鬼って知ってる?」


「・・・・・・・・・」


 その言葉に嫌な想像をしてしまう。


「私、吸血鬼~。なんと魔族なのでした~」


「・・・・・・ほう、それで?」


「吸血鬼に血を吸われた者がどうなるか知ってる?」


「・・・・眷属になったり吸血鬼になったりすると聞くな。半ば血を吸った奴の奴隷扱いだとか」


「やっぱり知ってるんだ~有名だもんね~・・・・・で~、なってくれる?」


「嫌だ」


「だよね~でもね~もうね~吸っちゃったからね~私の命令には逆らえないんだよ~。ふっふ~見事に騙されてくれたね~」


 脅してきているのは分かるのだが、なんだろう、この煮え切らない感じは。口調の所為だろうか?


「・・・・・まどろっこしいな。さっさと用件を言え」


「ここじゃなんだからうちに行こうか~」


「・・・・・・・・・」


 これが美人局というやつか。・・・・・・なんか違うか。どちらかというと勇者ほいほいだな。何でもかんでも引き受けていたらこうなる。そんな教訓を得ながら勇者オーマは得体のしれぬオーレリアを名乗る女性に誘われるままその後を追った。




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