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第五十話 見習い勇者



――走れ!



 とやらが次の目標らしい。シャルと手を繋いで走るオーマの眼前に、豪快なフォントで書かれた指令が下される。言われずともそのつもりだが、指令と同時に湧き始めた魔物を見るに障害物走のようだ。


「オーマ様」


「喋るな。舌噛むぞ」


「いや、ちょっと手を離してもらっていいっすか」


 言われてみれば片手を取られながらというのは走りにくいかもしれない。オーマは納得して手を離す。


「『灼熱龍』」


 オーマが手を離した直後、シャルが両手から炎を打ち出す。龍のように姿を変えた炎がオーマの横を駆け抜け魔物の群れを一掃していく。石造りの通路を随分先まで駆けていったところで、爆発の閃光が一瞬視界を覆った。


「この方が楽っすよ」


「なるほど」


 今のシャルは以前とは何かが違う。そう感じて荒事を避けたオーマの判断は間違っていなかったようだ。


「あと、噛まないっす。舌」


「俺が噛むんだよ」


「そっすか」


 出来ればシャルと喋りたくない。そう思いながら、オーマはまだまだ現れる魔物との戦いにシャルと共に身を投じた。







-リザルト-

 オーマ 26体

 シャル 74体



YOU LOSE...



もう一度挑戦しますか?

 はい

→いいえ



 なにが悲しくてもう一度せにゃならんのか。






 どのみち話さなければならないとはわかっているのだが、それが億劫になるほどに隣を走るシャルが不穏に感じられる。


 しかし現れる魔物を討伐していれば次第に歩みも遅くなってしまう。それ以前にヒメとアーシェを待つためにどこかで止まる必要もあるし、なによりシャルに向けられる無粋な視線はもう無い。そうして走り続ける理由を失くし、二人は示し合わせて足を止める。その隙を狙ったようにシャルは会話を再開した。


「オーマ様も大分強くなったっすよね。うちの知らないところで」


「・・・・・そうかもな」


 しみじみと溢すシャルにオーマは相槌のみを返す。今の魔物との連戦でも、シャルがあっさりと魔物を一掃する一方で、オーマもまた軽々と魔物の群れを仕留めていた。強くなっていることは確かだろう。主にアーシェの仕業なんだが。


「なんで気付いたんすか? うちの正体」


 藪から棒にシャルは尋ねる。


 そもそもにしてシャルが顔を隠して現れたとき魔力反応を感じられず、シャルだと認識することができなかった。なればこそシャルかどうかを確認する言葉が出たのだが、その上で何故シャルだと見破れたのかをシャルは問う。しかしそんな理由一つしかない。


「背丈」


「は?」


「シャルはちっさいからな」


 シャルは目をぱちくりさせて意外感を示すが、むしろ帽子一つで隠せると思っていたのだろうか。服装も大して変わっていないのだから誰でも気付くと思うが。


「う~」


 帽子を深く被り直し不服そうな唸り声を上げるシャルに仕方なしにオーマは理由を付け加える。


「後は火、だな。お前炎系の魔法が好きだろ。後はまあ、鎌かけだ」


「かまかけ・・・・。まんまと嵌められたわけっすね」


「そうそう」


 ちっさいと言われてショックを受けたようすのシャルのためにそういうことにしておく。何だかんだ別の幼女の可能性もあったわけだし。この世界だと。


「そっすか。・・・・・そっすか。いろいろ、ばれたものと思ってたんすけどね」


 オーマの悪びれもない回答に毒気を抜かれた様子のシャル。いつものように呆れを含みながら、普段と何も変わらない会話。しかしその言葉の端々に何かを言い出したそうな含みを感じる。敢えてそれを尋ねないのも変な気がして、オーマから切り出す。


「余程悪い事したんだろうな。あいつらに」


「いえ。全く、別に。これといって大したことは、はい。何も。無かったっすよ?」


「あるんだな」


「後悔はしてないんすけどね。多分オーマ様が聞いたらドン引きするようなことかもしれないっす。そこら辺、うちはちょっとずれてるみたいで」


「ふーん」


「聞かないんすか?なにをしたか」


「聞いたらお前がパーティから抜けそうな気がしてな。唯一の良心と名高いシャルには是非残って欲しい」


 冗談めかして言うオーマにシャルは顔をしかめる。


「・・・・・・・・良心じゃないかもしれないっすよ」


「それでも良いって言ったら?」


「あほっすね」


「そうかあほか」


「・・・・・・・」


 どこまでもどうでもよさそうに返すオーマに、シャルは根負けした様子で首を振る。


「オーマ様は無関心過ぎるっすよ。いろいろなことに」


「そうでもないんだがな。知りたいこともあるし聞きたいこともある」


「ならなんで聞かないんすか」


「言いたいなら話せばいい。言いたくないなら聞かない。それで済むからだ」


「後悔しそうな生き方っすね」


「今のところ後悔はしていない」


「裏切られて死ぬ直前にも同じことが言えたら格好いいっすけど」


「言うな。現実になるだろ」


「・・・・・・・」


「・・・・・・・」


 沈黙。


 少しの間をあけてオーマが切り出す。


「別れたいってんなら止めはしない。でもな。俺としてはシャルに残っていて欲しい」


 結論を急ぐオーマの話し方。シャルの様子に離脱の可能性を感じたから、あの場で会話を続けることを避けた。後回しにした。けれどそうもいかなくなった今、オーマは遠回しな会話を止め、直截的にシャルを説得する。


 それが情に触れたのか、シャルは頭の帽子を弄りながら妥協の兆しを見せる。


「なら・・・・・もう少しだけ、一緒にいて良いっすか?」


 それを断る理由はオーマには無い。


「むしろいてくれ。でないとヒメが手に余る」


「やっぱりそれっすか」


 吹っ切れたようにシャルは笑った。






 疑いはあった。ずっと。


 ヒメと一緒に旅を始めて、洞窟でいきなり魔王と遭遇し、俺達は敗れた。その時隠れていたと言うシャルは、本当に隠れていただけだったのだろうか。とか。


 デルタ山で魔族の少年にさらわれたシャル、だがあれは本当に誘拐だったのだろうか。とか。


 迷えずの森での単独行動、シャルは一体何のために一人になったのか。とか。


 ミツメの町で一人防具屋に向かったシャルは妙に長い時間を何に使ったのだろうか。とか。


 そして今、どうしてシャルは寝床を抜け出してこんなところにいるのだろうか。とか。


 とかく単独行動が多いシャル。


 ああ、認めよう。俺はヒメやアーシェ、リーナ以上に、シャルを。



~選択肢~


→警戒している

 信頼している


ピッ


 警戒している

→信頼している



 信頼している。だからこそ怪しい行動は数あれど、これからも側にいてほしいと思うのだ。


(・・・甘いな。俺は)


 平和にぼけた答えを出したオーマが自らを馬鹿にする。けれど同時にそんな自分が心地良くもあった。


 オーマがしたそんな選択を、知ってか知らずかシャルが一人ごちる。


「オーマ様も人の事言えないっすね」


「え?」


 意図的に聞き取れない声量に落とされたシャルの声にオーマが尋ね返すと、シャルは話は済んだと別のことを切り出した。


「なにも変わらずということなんで聞くっすけど・・・」


 弛緩した空気を引き締め、一際視線を鋭くしてシャルはオーマを睨む。何かに迷っていた少女の姿はそこにはない。むしろ為すべきことを為そうという気構えが感じられた。そしてその口で。


「なんでその呪い、放置してるんすか?」


 そんなことを聞いてきた。









「呪い?」


 とぼけるようにオーマは言うが、シャルの鋭い視線がそれを許さない。


「自覚、あるっすよね」


 確信を持った詰問に耐え切れず、オーマは頭をかいて正直に答える。


「・・・・まあな。ヒメとアーシェには隠せたんだが、なんでお前は気付くかねー」


 オーマは表示されている自分のステータスの名前の横についている「呪」の一文字を見ながら殊更に軽く言う。


「いつから?」


「セラってやつに出会った時にこれが出て来てな、セラを殺せって命令が頭の中を延々と渦巻いてる」


「精神支配の呪いっすね。望まぬ行動を強いられる厄介な状態なんすけど、不都合は無かったんすか」


「気付いたらセラを斬ってた」


「手遅れじゃないっすか」


「後は我慢すればなんとかいけた」


「いけてないっす・・・。我慢する前に、呪いならさっき使った『解呪』で解けるのに何で放置してるんすか」


 ああ。やっぱりそれで解除できるのか。


「さっき驚いてたのはそれが理由か」


「そっすよ。なんでわざわざ呪いを解いてあげようとしたらそれと同じ魔法で邪魔されなきゃいけないんすかね?」


 先ほどのシャルの警戒の眼差しは、呪われているオーマに対してのものだったらしい。俺が近づいた時にシャルが張った結界のようなもの。あのまま俺が足を踏み入れていればこの呪いは解けていたのかもしれない。だが、生憎俺自身がその結界を打ち消してしまった。奇しくも同系統の魔法によって。


「なんなら今、解くっすけど?」


「それは・・・・困る」


 ひんやりと。空気が冷たくなった。


「放置しているのには理由があるんすか?」


「・・・・・・ある」


「どんな」


「言いたくない」


「はあ?」


 冷たさと呆れをどんどん増していくシャルの威圧に耐え切れず目を逸らすオーマ。


「とにかく我慢できるうちはこの呪いは放置しておくことにした。シャルも気にしなくていい」


 そんなオーマの協力を切り捨てる姿勢に、年中無休バカだ、と言わんばかりの深いため息をついてシャルは何らかのアイテムを差し出す。


「・・・・・・・・これ」


「これは?」


 シャルに手渡されたリングを何とはなしに眺めながら尋ねる。


「呪いの効果を無効化するアクセサリーっす。これ一つ装備していれば全身呪いまみれでも平常時と変わらないっすよ」


「へー便利」


――『シャルの指輪』を手に入れた!


 多くを聞かず必要なものを用意してくれる、こういう関係は好ましい。


「言っとくっすけど。オーマ様でも人殺せば流石に牢屋行きっすからね?」


「知ってる。シャルは優しいなー」


「はいはい、オーマ様は途方もないバカっすね」


 まあ、そうなのだろうな。






 シャルとの用件が済んだタイミングでヒメとアーシェが追いついてくる。


「あ、オーマ!シャルを調教出来ましたかー?」


「してない」


 ヒメのおバカ発言にもシャルは無反応だ。ヒメをスルーすることにかけては最早玄人と言っても過言ではない。時に心強い同士であり、時に都合の良い避雷針であるシャル。パーティを離れてほしくない一番の理由だった。


 アーシェと二人、並んで歩いてきたヒメたちの背後に追手の姿は無い。そのことに安心しつつもオーマはシャルに何も話すなと念押しの視線を送った。







 帰途。


「折角空気読んで二人きりにしたのに手を出していないなんて」


「その話続ける?」


「オーマはもっと攻略魔王としての自覚を持ってですね」


「シャル、なんとか言ってやってくれ」


「ヒメ様、オーマ様が今日一緒に寝たいらしいっす」


「やった」

「なんで裏切った!!?」


「いえ、後悔しておいた方がいいと思って。親切心っす」


「裏切りは裏切りしか生まないぞ」


「・・・・・?」(ところでこの童、誰ぞ?)


 シャルとは初対面のはずのアーシェが、その正体をオーマに問いかける。


「シャルちゃんだ。このあたりで覇を唱える荒くれ魔法少女だ」


 早速やって来た仕返しの機会にオーマは適当なことを言う。


「・・・・・。」(よろしくシャル)


 オーマの言葉を真摯に受け止めたアーシェは、シャルに向かって手を差し出す。


 オーマを一瞥しながらも、シャルは気まずそうに握手に応じる。


「よろしくっす。というか何でこの人一緒にいるんすか?」


「成り行きだ」


「ぽんぽん増えるっすね。流石っすね」


 今回ばかりは俺が決定者だから何も言えない。






 そんなこんなで和気藹々と遺跡を脱出した。


「しかしここから宿屋まで結構遠いな」


 遺跡から出たところで、眼前に広がる鬱蒼と並ぶ木々にオーマは辟易する。


「そういう時はぱっと帰りましょう」


 ヒメが簡単に言ってくれる。


「そう出来るならそうしたいけども」


「オーマ様なら瞬間移動くらいできそうなもんすけどね」


「出来ねーよ」


「じゃあくろすけ呼ぶっすか」


「くろすけ?なんだそれ」


――ぬおーん、ぬおーん


「ラッシー!」


 呼ばれて飛び出てきたのはラッシー。


「オーマ、この子は『くろすけ運送』と言って、餌を上げると荷物を預かってくれたり人を運んでくれたりする謎の生命体で」


「つまりラッシーだろ?」


「謎の生命体とは言え冒険者の友ですから一般的呼称がありまして、くろすけとかくろすけ運送」


「ラッシーか」


「何ですかそのこだわり」


 オーマのラッシー推しにヒメが不思議そうに言う。


「・・・・・。」(真っ黒ラッシー)


「まあ好きに呼べばいいと思うっすけど、呼んでおいて放置するとキレて襲い掛かってくるんで、早く乗ってくださいっす」


「ちんぴらかよ」


 既に搭乗してラッシーの上から言ってくるシャルに促されて、オーマもラッシーの上に乗ろうとする。中々の高さで魔力を使わないと登れそうにない。


「オーマ!高くて登れそうにありません!お姫様抱っこでお願いします」


「・・・・・・・・ま、仕方ないか」


 オーマが渋々ヒメを抱きかかえてラッシーに乗ろうとする。


 がしっ。


「首はやめろ!!!」


 更にアーシェが首にかじりついた。前にはヒメ、後ろにはアーシェをくっつけてオーマは文句たらたらにラッシーに乗った。


「ミツメの町まで」


 シャルが慣れた様子で行き先を伝える。


――ぬおーん、ぬおーん


「どれくらいで着くんだ?」


「一瞬っす」


 そうして、くろすけ改めラッシーの背に、乗った時にはミツメの町に到着していた。ラッシーはバナナを持っていった。


「今、何が起こった・・・?」








――ミツメの町、宿屋前


「それで何であの場に現れたんですか?」


「宿屋で起きたらオーマ様もヒメ様もいなくて、心配で居ても立ってもいられず来ちゃったっす」


「嘘ですよね」


 宿屋の前で詰問を始めたのは意外なことにヒメであった。それに対し、特に後ろめたそうな様子もなくシャルは答える。実際悪いことではない。どちらかと言えば言い置きも無しに姿を消した俺たちの方が非常識だった。そういう話だ。


「そうか。心配かけたな」


「いえいえ」


「じゃあ寝ようか」


「そっすね」


 頷くシャル。眠い所をわざわざ起き出して俺たちを捜してくれた上に、徒労となっても文句も言わない。相変わらずいい奴だ。シャルの言い分をまるっきり信用したオーマはそれで疑問は解けたと、再び帰ろうとする。


「ちょっと待ってください!」


 それを止めたのはヒメ。


「それでいいんですか!?」


「何が? ふぁあ」


 オーマは欠伸を混じらせてヒメに問い返す。帰って眠る、その行為を妨げるほどの問題が何かあるのか、とその声は言っている。


「さっきの女性の頭は何だったのか、とか、どうしてシャルがとどめを刺したのかとか、聞くこと一杯ありますよね!?」


「俺たちを心配して来てみたら女の頭が動いてるんだからそりゃとどめも刺すだろうよ。なあ?」


「はいっす」


「ええ・・・」


 息の合った疎通を見せるオーマとシャルにヒメが戸惑う。女性の頭部を消滅せしめ、ものも言わず立ち去ろうとしたシャルの行動は怪しさ筆舌に尽くしがたい。それを素知らぬ顔で誤魔化すシャルもシャルだが、眠りたいが為にか話を合わせるオーマもオーマだ。とはいってもヒメの不満はそこにはない。


「シャルへの信頼が私より大きくありませんか」


「当たり前だろ。言わせんな」


「どこでそんな差が」


 いろんな場所でだ。


「ヒメ様、うちも眠いんすよ。明日で良いっすか?」


「シャルまで・・・。まあ二人が良いなら、別に良いんですけど」


 口を尖らせてぶーたれるヒメだが、シャルの行動が想定外だったこともあってどうするのが正解なのか分からない。ならばオーマに従うまでだった。


 それについてアーシェはというと全く興味も持っていない様子で、リーナはそもそもいないようだ、あれいつの間にかリーナがいない。


「リーナはいずこへ?」


「眠りが浅かったんでしょうね。オーマの頭の上で船を漕いでるうちに消失してました」


「いつ?」


「シャルが来た直後に」


 気づかなかった。


「子供には夜更かしだったか」


「寝てたわけですけどね」





 反論が無くなったところで改めて宿屋に入ろうとする勇者一行。その直前でオーマが足を止める。


「アーシェは駄目だろ」


「・・・・・。」


 それは一緒に宿屋に入ろうとしたアーシェを制止するものだった。アーシェはじっとオーマを見つめる。


「宿代とか部屋のことですか?」


「それなら勇者一行っすし、別に」


「そうじゃなくて、俺たちとこれから同行するにしても離れるにしても話しておくべき奴がいるだろ。あいつ心配してたぞ。居場所は教会」


「・・・・・。」(こくん)


 オーマにそう言われたアーシェは物分かりよく頷くと、踵を返して後ろ髪を引かれるでもなくその場を立ち去った。


「そういえば、アルフレッドさんが不在でしたね」


――アーシェがパーティから離脱した








 こうしてようやく俺たちは宿屋に帰還できたのだった。


 そこへ通りがかる起き抜けの様子のたまちゃん。


「なんだ。いないと思えばもう起きていたのか。朝餉は済ませたのか?」


「たまちゃんおやすみ」


「おやすみなさい」


「おやすみっす」


「は?」


「坊ちゃん、よしたまえ。彼らは疲れているのさ。愛のハッスルを終えてね!」


「朝帰りか? いい気なものだな」



 こうして長い一日が終わりを迎え――



「私はオーマと寝たいんです!」


「俺はシャルと寝たいんだよ!」


「なら三人で寝ましょう!川の字です!」


「その手があったか!シャルが間に挟まれば俺に害は及ばない!」


「無しっすよ!そんな手!」



――しばし延長しつつも、やがて騒ぐ元気もなくなったオーマを中心とした小の字配置によりめいめいは安穏とした眠りにつくのだった。








 こうしてオーマのミツメの町での初日は、半ば二日目に跨りつつも終わりを迎えた。


 裏で動いていた者達、その行動を何一つ知ることなく。















 勇者評価・・・・C







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