早朝の事故
そろそろ戦闘シーン書きたいな(^^)
朝、目を覚ますとそこにはサラがいた。
「なにやってんの?」
「起きるの遅いから迎えに来てやったのよ。」
「どうやって入って来たんだよ。昨日鍵は直したはずだぞ。」
そう、昨日の夜散々サラに追いかけ回された後、俺は律儀に創造能力を使い、壊してしまった鍵を直したのだ。
「私はこの家の持ち主なんだから鍵くらい持ってて当然でしょ!」
そういやそうか。
ん!?
「じゃあ俺の部屋にお前はいつでも入り放題って訳か!?」
「何か問題でも?」
「大ありじゃ!ボケ!」
「あんた私の執事なんだから私が管理して当然じゃない!」
「人をペットみたいな扱いにするな!」
俺たちが不毛な言い争いをしていると、この家のメイドがやってきた。20代の若いお姉さんだ。
「朝から仲のいい、微笑ましい光景ですね!」
見事な爆弾発言。
「「どこが!?」」
2人でハモった。
「謙遜なさらなくて結構ですよ。私は全てわかっていますから!おほほほ!」
1番わかってないのあんただよ・・・
「で、何の用ですか?」
俺はそのメイドに聞く。
「朝食の準備が整いましたのでお迎えにあがりました。」
「なるほど。ところでメイドさん。名前教えてください。小説的に名前がわからないといろいろやりにくいもので。」
サラが、何口説いてんのよと突っ込んできたが俺は華麗に無視する。
「いえいえ。お嬢様心配なさらずとも私はこの方に一生を捧げる覚悟は出来ていますから。それで私の名前はフーチェンと言います。」
「そうか。フーチェン、お前お仕置きを受けたいのか?」
「ソウ様がお望みなら。・・・優しくして下さいね?」
「ちっがーう!!!」
なんちゅう変換能力をもってるんだコイツ!
「謙遜なさらなくて結構ですよ。私は全てわかっていますから!おほほほ!」
だからなんにも分かってないって・・・
フーチェンやサラとしょうもない話をしながらやってきたのは、まあまあ大きめの普通の部屋だった。
「飯ってここで食うのか?」
「ここじゃ不満?」
サラはなんか不機嫌そうな顔をしてこっちを振り向く。
「いや、なんかお金持ちって大広間に部下とか呼んで盛大に食事するイメージあったからさ。」
「それは小説の中だけの話よ。実際毎日そんなことやってたらすぐ財政破綻するわ。」
いや、これ小説の中のお話なんだからアリじゃないか?
俺は声にだしてこれを言おうとしたが、またサラに怪訝な表情をされても困るので言わなかった。
席についてしばらくするとサラの親であるダさんとその奥さんがやってきた。
「遅れてしまってすまん。ベッドの角に足の小指をぶつけてしまい悶絶していたのだよ。」
「大丈夫ですか?私が手当てします。」
すぐにメイドであるフーチェンが治癒魔法をかける。
「おぉありがとう。ズキズキしていたのが消えたよ。」
こういう姿をみるとやっぱりフーチェンはメイドなのだなと思う。
なんか立派だな。
「お褒めの御言葉ありがとうございます。抱きつかせて下さい。」
俺なんか言ったか?
それに最後の言葉おかしい。
「フーチェンも私と同じ『読心』のスキルをもってるの。」
サラがサラッと俺が聞き出そうとした事を教えてくれた。
・・・
別にダジャレ言おうと思った訳じゃないからね!
今度閉心術覚えとこ。
ってか創造能力で心を読めなくする服でも創るか。
そんなことを考えているとシェフが料理を運んできたのでみんなで食べ始めた。




