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魔術と運でぶちかませ!!  作者: So!Cho!→
壱章 はじめての異世界
5/22

荘厳な廊下

タイトルを書き直してみました。[3/10]

挿絵(By みてみん)

俺は今だだっ広い廊下を歩いている。


ここは異世界にある西洋風のお城。


つまりこの建物の中に王様がいるという事だ。


ちなみに、あらゆるところに荘厳な装飾が施されており、金色に眩く光っている。


また、壁には等間隔に絵画が掛けてあり、肖像画の目がこちらを


・・・見ている。


俺が動いても目玉が動いて俺を見てくる。


「怖ぇーー!」


〈ダダダダッ〉


「侵入者だー!」


廊下の向こう側から簡用な鎧をつけた兵士達が走ってきた。


異世界来て始めてのピンチ到来!


俺は早速、能力を使う事にした。


「俺の身体よ透明になれ~!」


というわけで身体が透明になりました。


なんか簡単すぎて逆につまんないな。


「ど、どこ行った!?消えたぞ!」


兵士Aが叫ぶ。


「もしかしたらその辺の部屋に逃げ込んだのもしれん!捜索しろ!でないと御主人様に示しがつかん!」


兵士Bも叫ぶ。


てか目の前に居るんですけどね、俺。


まあ透明ですけど。


慌てて捜索を開始する兵士達の間すり抜け、俺は城の探検を続ける。


そんな俺の前に一際大きなドアが現れる。


この中に王様がいるのかな?


「失礼しまーす。」


俺はドアの内側にいる人に話しかける。


すると中から渋くて太い声が響いた。


「だれだ!?名を名乗れ!」


!!


やべっ!今気付いたけど、いつもの癖で、失礼します なんて言っちゃったよ!隠密行動してたのに!!


こうなったからには仕方がない。


別に危なくなったら能力使えばいいんだし。


俺は腹をくくった。


「俺は・・・侵入者です!」


自爆した。


めっちゃテンパって自分から侵入者ですなんて言っちゃったし!


俺は能力を使ってその場から逃げようとした。


するとドアの向こう側から笑い声が聞こえてくる。


「はっはっはっ!自らを侵入者だと名乗るとは面白い奴よ。何か目的があってきたのであろう。入るが良い!」


なんか褒められたのか?


俺は恐る恐る目の前の荘厳なドアを開けた。


するとそこは大広間のような場所だった。


そして奥には王様と思われるいかつい大男、その横に奥さんと思われる40代くらいの女の人、そして端のほうに俺と同じくらいの年の金髪ロングヘアーの女の子がいる。


王族ファミリーか!


「なっ!?」


俺が、先ほどよりもさらに豪華な部屋の内装に目を奪われていると、王様の驚く声が聞こえた。


「な、なんですか!?」


俺は何か不謹慎なことをしてしまったのかと思い、動転する。


「黒眼ですと!?」


何!?この国では黒い目はタブーなの!?


「ようやく来てくれましたか!お待ちしていました!こちらへどうぞ!」


なんか急に態度変わった!


なんで!?


なんか黒眼って希少種なのかな?


「でもお越しになるなら、先に手紙でもくだされば盛大にお迎えしましたのに。まああの神様の事ですから仕方ないかもしれませんが。」


え?なに!?神様の事知ってんの!?


どーいう事だ!?

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