女性の戦い
グラグラ…
グラグラ…
スッ…
「うわっ!」
俺が心地良く睡眠をとっていたらいきなり机が揺れ出して、そして消えた。
そして支えが無くなった俺は、初対面のクラスメイトの前で見事な前転を見せたのであった。
「ミヤイチくん。転校して来て早々に居眠りとはどういうことかな?」
俺の前には眉を吊り上げた10歳くらいの女の子がいた。
どうやら机を揺らしたり引いたりしたのはこの人のようだ。
「…ねえ、この人だれ?」
俺は小声で隣に座っているピンクのロングカールの髪の少女に声を掛けた。
「えっと、魔法薬学の先生だよ。」
ピンクの子が丁寧に答えてくれた。
「え!?先生!?こんな見た目なのに!?」
すると目の前の女の子が怒り出した。
「私はれっきとした19歳の先生だよ!」
嘘だろ?
完璧な童顔だし、胸もないし。
「失礼な!ムキャーー!」
あ、壊れた。
どうやら今のは禁句だったらしい。
すると隣のピンクの髪の毛の女の子が、
「ヨジョ先生、授業の続きをお願いします。」
と言ってくれた。
おっとりした顔つきなのに以外と行動力あるのかな?
てか今、ヨジョ先生って言ったよね?
…ヨジョ、ヨージョ、幼女!
「なんか失礼なこと考えてない?」
この先生、見た目にそぐわず感が鋭いようだ。
そしてなんとかヨジョ先生の授業を乗り切り、休み時間に入る。
俺は隣のピンクの髪の毛の女の子に話しかけてみた。
「さっきは教えてくれてありがとな。」
すると女の子は顔を真っ赤にして首を横にふった。
「い、いや、どう致しまして。」
やっぱり照れ屋さんなのかな?
「俺の事はソウって呼んでくれ。君の事はなんて呼べばいいかな?」
「ソ…ソウって、呼び捨てはちょっと…。ソウ君って呼ぶね!」
「あ、うん。リョーカイ。」
「それで私はウォータープル・ミューナ。ミューナって呼んでください。」
「ミューナ…よろしくな。」
「はい!」
こうして俺は友達を1人ゲットした。
「ちょ、私は友達じゃないっていうの!?」
いつの間にか横にサラがいた。
「あー、友達じゃないっていうか、なんかやっぱりお姫様と執事って言う関係があるからな。」
なんか俺サラに虐げられてる気がするしな。
「でもミューナもお嬢様よ。」
え!?そうなの!?まあ似合わんでもないが。
「つまりライバルよ!次の決闘の授業では負けないわよ!」
「ライバルって…同じお嬢様だからといってそこまで対抗意識燃やさないでも…」
「いーや!私は火の使いであるファイア家の娘。ミューナは水の使いであるウォータープル家の娘よ。つまりこうなる事はすべて運命で決まってたのよ!」
サラが力説している。
「そこまでいうなら受けて立ちましょう!」
ミューナがなんとそれに乗っかってしまった。
女の争いってなんかめんどくさそうだな…
っていうかさっきサラがさらっと、次の授業は決闘だとか言ってたけどどんな授業だろ。
…
別にサラとさらっとを掛けた訳じゃ無いんだからね!
このネタ使い回しにしようとかおもってないからね!




