完全な転換
テスト4日前ですよ~。
かなり滅入ります( ;´Д`)
でも出来るだけ1日1話更新は続けて行きたいです!
「あなた魔術師じゃないわね?」
リオン先生が放ったこの言葉は俺の思考を停止させるのには十分すぎた。
「あなたは創造能力が使える伝説の大和人。そうでしょ?」
バレていたのか!?
俺はコンタクトが取れていないか、手を目にやったがグリーンのコンタクトはきちんとしかるべき場所にある。
何処から情報が漏れたのだろう。
サラが何か言ってしまったのだろうか?
「先生はこの事をどう処理するつもりなんですか?」
「この事って?」
リオン先生の口角が妖しげに上がる。
「俺が・・・大和人だという事です。」
これで俺は完全に自白したようなものだ。
「認めるのね。そうね、今年は1万年目の節目に当たる年で皆の監視の目も鋭くなってるから、貴方を王都に届けないといけなくなるかもね。」
これで俺は終わってしまったのだろうか?
せっかく学校に入れたのに。
「実は今回のテストであなたの戦い方を見たかったの。事前にサラさんから貴方が魔術を扱うことが出来ないって報告を受けてたから。でもさっき貴方は見事な球炎体を発動した。魔術は使えないはずなのにどうやったの?」
「あれは、創造能力で火の玉を創ったんです。魔術だと見せかけて。」
するとリオン先生が頷く。
「なるほどね。その創造能力とやらも魔力を消費するようね。あなたの魔力の量の変化に注意しながら戦ってたんだけど、グローブから球炎体が創り出されると同時に魔力を消費していたから魔術で球炎体を出したのだと思ったわ。」
「まあ見よう見まねでやったから自信無かったんですけどね。」
「上出来よ。それとさっきのはただの脅し。別に貴方を王様に売ろうなんて考えてないわ。逆に貴方のコーチをするつもりよ。」
どういうことだろう?
「全てオックスフォードさんから聞いたわ。あの人とは昔から親交があるの。それであなたのその創造能力を他の人に悟られない様に指導する役を任せられたのよ。」
「オックスフォードさんって誰ですか?」
「え?サラさんのお父様よ。ファイアー家当主の。」
あ、ダさんのことか。
そういえばオックスフォードとかいう名前だった気がする。
まだ登場人物少ないのに会った人を忘れてしまうなんて、俺とした事が!
「あなた人の名前も覚えてないなんていい加減な性格なのね・・・まあ、それは置いといて、さっき戦闘を中断したのは、貴方が無理に魔術師を演じようとしていたからよ。あのまま続けていたら必ずボロが出るわ。この中庭は一部の教室から見える位置にあるから、感が鋭い生徒に通報されかねないわ。」
「なるほど。でもそれって俺にもっと演技力をつけろっていう事ですか?それなら多分無理ですよ。俺俳優とかじゃないし。」
「違うわ。魔術師の真似はやめなさいということよ。さっき創り出していた防壁のようなやつ。あんな魔術は見たことないわ。魔術っていうのは必ず属性がついているものなの。まあ詳しくは近いうちに説明することになると思うけどね。だけどあるはずの属性が貴方の防壁にはなかった。もし生徒に見られてたら不審がられてたわね。」
「へー。でもそしたら俺どうやって戦えばいいんですか?」
だって魔法使わなかったら相手に攻撃出来ないやん。まさか素手で殴れというわけでもないだろう。
「魔術師以外にも体術士っていうのもあるのよ。例えて言うならルフィーみたいな戦い方ね。」
え?ルフィー知ってんの?
ここ異世界じゃないの?
「まあ体術士になれるのは体術系の特殊能力に恵まれた人だけだけどね。あなたの場合魔術に慣れるまでは体術士として過ごした方がいいわ。体術士ならどんな技もOKだからね。ボロがでる心配がないわ。それに体術士ってかなりレアなの。」
なるほど。それは確かにいい案かもしれない。
創造能力で筋肉を補強し、剣などの武器を創生すれば、後は好きなように動けばいいだけだ。
「理解したようね。それじゃあ戦いを再開するわ。実は私が面倒を見なきゃいけないから貴方をSクラスに入れるのは既に決定しているんだけど貴方の実力を知りたいわ。丁度ギャラリーも集まってきたようだしね。」
そう言われて建物の方をみると、窓にたくさんの学生の顔が見える。
サラも見ているのだろうか。
なんか・・・やりにくい・・・
次回の小説のデータを消してしまったー!(((;゜Д゜))))
ということで5日に更新することになりそうです。
すいません!(T_T)
【結局頑張って書いたら間に合いました。予定通り4日にきちんと載せます( ̄▽ ̄)】




