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朝起きると私は自分が一柱の神になっていることに気付いた。

私は神になりたいの世界線を受け継ぎます。

連載中に私は神になりたいが完結したため本編の結末と一致しない点があるかもしれませんがそれはそれ。

本編の後に私は私として生き始めると思っている。

かくして、巨悪は去った。

私は久方ぶりに枕を高くして眠ることができる。

思えば私はビームにより発生して以降一度も心休まる住処、所謂家と呼ぶべきものを手にしたことがない。追っ手のいない、破壊される心配のない生活を手にした事自体が初めての経験である以上私は現代文化人としての必要事項を他にも幾らか欠いているのだろう。しかし、それは私がようやく勝ち取った安寧と比較するとあまりにも瑣末な枝葉であった。そんなことは明日からゆっくりと考えてゆけば良い。私は布団に入り、掛け布団を首元まで掛ける。今夜はいい夢が見れそうだ。そういえば私は夢を見るのだろうか?意識もしていなかった。柔穏に包まれ、くだらない私の思考は闇に溶けていった。


朝、私が電気羊の夢から目ざめたとき、自分がベッドの上で一柱の神に変ってしまっているのに気づいた。彼はまず下を向くと先日買ったばかりの寝巻きは消え、そこには古代ギリシャ人が着ていそうな布が体に巻き付けられていた。布は背中が空いており、背中からはどこまでも白い軽やかな羽根の調和が部屋狭しと広がる。一枚一枚の羽根が今にも消えそうな儚さを思わせ、狭い室内に風でも吹いたのか優しく揺れ、窓から差す朝日を受けて羽根の一つ一つから反射する光の群れは羽が光を抱き抱えるようであった。それは美しく、疑いようもなく美かった。その羽の上には、掛け布団がすっかりずり落ちそうになって、まだやっともちこたえていた。どこに光源が有るのかまるでわからないエフェクトが自分の眼の前に煌々と光っていた。

「私はどうしたのだろう?」と、私は思った。夢ではなかった。

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