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ルール

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

皆さま〜。残業お疲れ様です( ¯⌓¯ )ᐝ

作者の会社の楽しみは、ランチタイム後の昼寝です。

しこたま残業させられた日に、上から沢山の仕事を押し付けられた夜に、ばったりと彼女にあった。彼女もどうやら残業帰りの様で、何処か翳りのある表情。風を切るようにして、大股で歩いていた。それから一直線にどやの様な立ち食い店で急停止した。

気になって後を追って肩を叩くと、少し怪訝な顔をして此方を見詰めてくる。そこに何時も上からの指示を受け入れる、柔和な顔はなかった。ただ話し掛けられた事を不快に思う様に眉根を寄せる。

「これから……」

「えぇ、そう。これから夕飯よ」

彼女は手短にそう言うと、素早い動きでボタンを押し颯爽と店内に体を押し込んだ。

自分も何かを食べようと思い、ボタンを押す。けれども券が出てくる事はなかった。後ろに誰も居ないことをいい事に、少しだけ視線を泳がせる。すると彼女が顔を出し、白魚の手で下のボタンを指さした。

「決まったなら、ここ」

下の方を見ると、赤い光と共に決定ボタンが点滅していた。

そして短い食事を終えた後、彼女は颯爽とその場を後にした。もう居ないかなと思った矢先、彼女は無表情にも券売機の真横に立って待っていた。

「君、私に何か言いたい事があるんじゃないの?」

「あ、お礼とか……」

そう言えば買い方を教えて貰った礼がまだだった。しかし彼女は怪訝な顔で此方を見据えたまま静かに口を開く。相変わらず、職場で見る様な柔らかい笑顔はなく、尖ったナイフの様な鋭い眼光。さっき声を掛けなかったら、別人と間違えていたかも知れない。

「? そうではなくて、もっと前から声掛けたそうにしてたから。でも立ち食いは話す場所ではないと思ったから」

「何時も優しい笑顔で過ごしていたから、何かあったのかと」

「そういうのってルールじゃない? 下っ端は上の者に従う。残業したら残業代貰う。上手く生き抜く為に愛想良く振る舞う。暗黙の了解って奴では無いの? だから別に上から天下りで突発的な無茶振りされても怒ってなんかいないわ。残業代も貰えたし。何よりそれがルールだもの」

ふんっと、鼻は鳴らさなかった。けれどもツンと上を向いた鼻が、気位の高い猫のようで思わず吹き出してしまった。当たり障りのない、柔い人なのかと思ったけれども、意外と強かなのかも知れない。

「じゃあ、立ち食いうどんで話をしないのも、助けてくれたのも?」

「えぇ。誰かに強制するはずのない、ちっさなルールよ」

シニカルに笑うと、去り際に淡々と言ってのける。

「私は日本(このくに)が好きよ。今の会社が好きよ。皆小さなルールに縛られて生きている。でもそれが心地良い。小さな約束もちゃんと覚えてくれている。今日は少しタガが外れたけれども」

まぁ、よく言われる話なんですが、海外の電車は日本ほど正確には来ません。

耐えられないなら、日本に滞在した方が良いとも言われます。


小さなルール、暗黙の了解は此処を出たら通用しないと思ってます。

それを皆が守ってくれるのは、やっぱりとても有難い事だと思います。

給料日に給料入ってますし。


しこたま文句も多いですが、この国が好きです。

特にガチャポンが百円で出来なくなった事が不満です。

上見ても下見てもキリないので、前を向きます。

明日も頑張ります。



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