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菫ノ詩集

鏡部屋の世界にて

作者: 堅香子 擬々

鏡がある部屋、鏡部屋

そこに写るのは私

私は歩いています

そこに映る私も歩いています

私は歩いています

歩いています

鏡部屋の壁に当たりました

私は歩いています

そこに移る私も歩いています

ふと気がつくと

私はいませんでした

あれ?

そういえば鏡部屋なんかあったっけ?

鏡部屋の外では生きれない

鏡部屋は大きな大きな部屋でした

私は今は鏡の中

だから見える鏡部屋

私は歩いています

決して出ることはかなわない

鏡部屋の外には何見える

私は地獄が見える希望が見える

私は歩いています

鏡部屋の中を歩いています

歩いた先は鏡部屋の中?外?

私は歩いています

ああもう一人の私と数多の私と

向き合えるときは来るのか

ああ消えてしまうのか私

どちらだろう

私は歩いています

歩く

歩く

歩く

はてここはどこだ

目の前にあるのは大きな鏡

不恰好な鏡

歪な鏡

前へ行けない鏡

私は歩いています

前へは行けません

私は待ちます

歩くために

私は待ちます

待ちます

待ちます

一度目をつぶってみました

もう一度

もう一度いやもう二度

飽きましたので

前へ向きます

向き合うのは背格好も服装も違う僕

私は面白がってそいつを

連れ込むために手を伸ばします

そいつも手を伸ばします

つかんだ

つかんだ

私は掴まれ

連れ込まれました

私は歩いています

違う鏡部屋で

歩いています

歩いています

僕も歩いています

私は走っています

僕は走っています

心地よい風を感じます

鏡部屋の壁にぶつかります


( ̄ー ̄)

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