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プロローグ
俺は今日、夢をみた。
俺の通う学校、俺のクラス。その1番後ろにある、誰もいないはずの机、そう誰も使っていない机だ。
そこのイスにちょこんと可愛らしい女の子が座っていたのだ。髪は綺麗な銀髪で肩に掛かるくらいのショートカット。身長は1m50ちょっとくらいだろうか。体型も特に大きくもなく、小さくもない標準的なサイズだと思う。
俺が不思議そうに見ているとその子は俺に言った。
私はかえで、鹿島 カエデ
カエデ……その名前はどこかで、いや、でもなにも出てこない。この、もどかしい感じはなんだろうか。
なんか……なぜか……いやだ。