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SHOW TIME!!   作者: マグネットカオス
7/8

6話~チーム結成~

 翌日。

 ささっと支度し、ギルドへ向かった。

 ギルド内を見回してみるが、ヴィオレは居ないようだ。

 しまったな。今日ヴィオレがギルドに来るなんて保証はない。

 どうしようかな。

 考えているとクミが言った。


 「のう、ショウタよ」

 「ん?なんだ?」

 「あっちの店、見に行ってもよいか?」


 クミが指先で指している先にはアクセサリーだか何だかの出店があった。

 あんな出店、昨日まであったかな……?


 「おう、いいぞ。ほら、少しお金やるよ」

 「ほう、分かっておるの!」

 

 クミがニコニコしながら駆けてゆく。

 かわいい……

 やはりロリはいいな。

 見ているだけで心が洗われて行く気がするな!

 

 

 「ヴィオレとかいう小娘はいるか!!」


 うわ!?なんだ!?

 ものすごい剣幕でおっさんが怒鳴り込んできた。

 受付のお姉さんが慌ててカウンターから飛び出す。



 「ヴィオレさんはまだいらしてませんがどういったご用件ですか?」

 「ふん!ヴィオレとかいう小娘に俺の息子が随分と世話になったようでな!報酬を半分にしてやるためにやってきたのだ!」

 「そんな横暴な……」

 「そんなことより早くここの責任者を呼べい! なんならこちらから出向いてくれる!」

  

 そういうなりカウンターの奥へずいずいと進んでいった。

 

 「おいおい、マズいことになったな、あのお嬢さん」

 

 傍で見ていた男が呟いた。


 「なにかマズいことが?」

 「ん?ああ、どうやらお嬢さんが昨日ぶちのめした奴、ゴーマンの息子らしくてな。」


 ゴーマン。町で聴いたところによるとここら一帯の領主らしい。


 「あー。そりゃマズいな」

 

 厄介なことになってるな……

 あのおっさんがいなくなるまで武器屋に行くか。


 「おーいクミ―!」

 「おおショウタ!良いものを買ったぞ!」

 「ほーん、どれどれ?」


 クミの手には黒の猫耳カチューシャが握られていた。


 「なにこれ?」

 「店主によると、なんとかミミが付いてない者が着けると一部のすてぇたす?が上がるそうじゃ。」


 なんとか耳ってなんだよ。

 

 「のう、ショウタよ」

 「絶対着けないぞ」

 

 ネコミミなんて恥ずかしくて着けられるか!


 「なんじゃと!?まだ何も言っとらんのに!」

 「頭見ながら言うからバレバレなんだよ! ったく。あっちにある武器屋に行くぞ。」


 非力な俺でも使えるそれっぽい武器とか置いてあるといいな。


 ―――――

 


 いやいや。思ったより良さそうなの多くて時間掛かっちゃったな。

 ボウガンや弓、刀とかもあったけど非力な俺でも使えるようなもの、スリングショットに決めた。

 まずはお手軽なものから。だんだんステップアップしていけばいい。 

 ん?

 あそこにいるのは……ヴィオレだ。

 何やら頭を抱えている。

 ……声掛けるか。

 

 「あー、えっと、大丈夫…か?」

 「あなたは……ショウタ!全力で逃げた癖に今更どのツラ下げて私のとこに来たの?」

 「いや、それは謝るぜ。ちょっとお前に用事があったんだよ」

 「なによ」

 

 ムッとしているヴィオレ。


 「俺たちのチームに入らないか?」

 「俺たちの?」

 「あ、いや、正確には今から作るわけだが」

 「なんで私なわけ?周りにもパーティ組んでくれそうな冒険者はいるんじゃない?」

 「それはだな、頼れる前衛が欲しかったんだよ!昨日の騒ぎ、見てたんだ」

 「見てたのね……」

 「それで、あそこまで強く、かつスマートかと思えば大胆で華麗な一撃……感動したんだ!」


 おだてまくってみる。

 効果は―…おや?機嫌が直ってきた?


 「それに、領主から報酬半額の嫌がらせも受けてるんだろ?」

 「そうね……町から出ないと私とそのチームは正当な報酬は出ないみたいね」

 「そこで熊から助けてくれた礼もかねての提案なんだが―――」


 俺が提案したのはチームに入ること、お金の目途が立ち次第他の町へ旅立つこと、むやみに手出ししないこと。3つ目の提案をした時、ヴィオレは苦い顔をしたが何とか承諾し、3人でチームを組んだ。

 ヴィオレにしてもチームを組む人がいないのでちょうど良かったのだろう。


 「よろしくの、ヴィオレ」

 「あなたは?」

 「ワシはクミじゃ。ふむ、これなら分かるかの?」


 そういうとクミは人間の姿からキツネモードに、それから人間の姿に戻った。


 「へぇ!あの時のキツネ!キュウビ族だったのね……!初めて見たわ」

 「キュウビ族って有名なのか?」

 「どうかしら。私は本で偶々知っただけだし」

 「フフ、ヴィオレはよく知っておるのぅ、ショウタももっと見識を広げるとよいぞ」


 知られていたのが嬉しかったのか、ドヤ顔をきめてきた。

 

 「ねえねえ! せっかくチーム組んだんだから討伐依頼やりましょう!」


 いつになくテンションが高いヴィオレ。

 モンスターと戦いたくてうずうずしてたんだろうなぁ。


 「どれどれ、どんなモンスターの依頼があるんだ?」

 

 依頼掲示板を眺める。

  

 「これ!これがいいわ!」

 

 ヒュプノ・スプリガンの討伐依頼を指さしていた。

 どれどれ? 依頼内容を確認する。


 ヒュプノ・スプリガン討伐依頼! 危険度4

 洞窟内を掃除して魔法研究の工房にしたいのだが、どうやら洞窟内にヒュプノ・スプリガンが住み着いてしまったようだ。これを討伐してほしい。

 

 P.S

 ヒュプノ・スプリガンは財宝を守っているとされている。

 洞窟内で拾得したものは自由に持ち帰って良し。


 と、あった。

 ちなみに、俺が初っ端に出会ったタイラント・ベアは危険度3ほどらしい。

 危険度3でそこらの冒険者じゃ難しくなってくるって話だから、かなりヤバそうだ。 


 「ひょっとしたら財宝もゲット出来て大儲けできるかもしれないわね……」

 「ちょっと待てヴィオレ。難易度が高すぎるし、財宝があるとは限らないぞ」


 取らぬ狸の皮算用ってな。

 一応どんなモンスターなのかカウンターで聞いてみるか。


 「あの、このヒュプノ・スプリガンってやつ、どんなモンスターなんですか?」

 「ヒュプノ・スプリガンですね、少々お待ちください。……なるほど、では説明いたしますね!このモンスターは、妖精に属しているみたいですね。洞窟やダンジョンを住処とし、常に巡視しています。このモンスターが出現しているところでは財宝の報告がよくされ、住処内を巡視しているため財宝の番人と呼ばれています」


 なるほど。

 しかしこれだけだと熊と同等の危険度3辺りでもおかしくはなさそうだが。

 

 「そして特徴として、催眠術が使えます。」

 「なるほど……眠らされるとなると確かに危ないな」

 「いえ、眠らされるのではなく、操られます。しかも目が合っただけで催眠に掛けられます!」


 は?強すぎるわ!

 目が合っただけで催眠なんて!

 乱暴する気でしょ!エロ同人みたいに!

 エロ同人の流れだと男の俺は真っ先に殺されそうだなぁ!? 


 「おいヴィオレェ!そいつは却下だ!!」


 依頼を奪い取り、掲示板に戻す。


 「なんでよ!お金が欲しいのよ!」

 「守銭奴みたいな言い方すんな!せめて対策とかできてからだろ!」

 「むむー、それなら……」

 

 掲示板に向き直るヴィオレ。

 まったく、難易度とか考えて選んでくれよ。


 「ショウタ!これはどうじゃ!?」

 「んー?どれどれ?」


 カースド・ゲイザーの討伐!危険度4。

 依頼内容は……まぁいいか。なんかさっきと同じ匂いがするし。

 とりあえずどんなモンスターか聞いてみる。


 「このカースド・ゲイザーってやつはどんなモンスターなんです?」

 「えっと、ゲイザーはですね、目玉からビームを出して来るらしいですよ!そして、そのビームの中にいろいろな呪いを込めていて、ビームに当たると何が起こるかわからない、と言われていますね」

 「呪いのスペシャリストであるキュウビ族としては負けられんじゃろ?」

 「ヘイ、クミ。実戦経験は?」

 「ない!」

 「却下!もういいよ!俺が選ぶ!」


 まったく。

 ここは無難に危険度2のモンスター辺りがいいだろう。

 ふーむ……

 お、これなんかどうだ?

 ジャイアント・スライムワームの討伐!

 危険度は2だしスライムだし、なんとかイケそうだ。

 念のためどんなモンスターなのか聞いておく。

 

 「ジャイアント・スライムワームですね。このモンスターは、この町周辺ではよく見られます。主な獲物は中型の動物を触手で捕獲、名前の由来となるスライムの様なドロドロとした体液でじっくりと消化します。このモンスターが増えすぎると家畜などへの被害が甚大なものとなります!」


 なるほど。

 要するに増えすぎる前に親玉のモンスターを叩いておくって寸法か。


 「ふーむ……」

 「どうしたのじゃ?ショウタよ」

 「さっさと決めてほしいわね」

 

 るっせ! 

 まぁ、ワームって訳だしそこまで素早くないだろう。

 頼れる前衛もいるし、ここはいっちょ信頼してみるか!


 「よし!それじゃ、ジャイアント・スライムワーム討伐、行ってみるかぁ!」

 「やっと大型モンスターと戦えるのね……!」

 「おー!なのじゃ!」



 ……まだこの時の俺は何が起こるのか、想像できていなかった。

 

 




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