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第2話 目覚め

【訂正箇所】ベット→ベッド 今まで素でベットっていってました・・(泣)

朝の眩しい日の光が部屋を明るく照らす。

体の数箇所から傷の痛みがきたが、傷口は閉じられていた。

身を起こすとそこには必要最低限のものしか置いてない少し殺風景だが、どこか落ち着く雰囲気の部屋。


「あ、弓・・・・」


周囲を見渡し壁に立ててある弓と矢筒を見つける。

1本しか入ってなかった矢筒は補充してあり、泥だらけだったはずの筒と弓は綺麗に拭いてある。


いったい誰がここまでしてくれたの?

あのレンという剣士だろうか。


弓を取ろうとソファーから立ち上がろうとした。


ガクンッ―


足に力が入らず床に思いっきり倒れてしまう。

かなり痛い。

体が悲鳴をあげる。


「どうした!」

「え、今の何の音!?」



声とともにドアが開く。

入ってきたのは2人の少年。

1人は鎧を身に着けてなく、動きやすい服装のレン、もう1人は知らない少年だ。


「ゆ・・み・・」


私が弓と矢筒を指すと黒髪の少年はそっと弓と矢筒をもってきてくれた。

レンは私を抱きかかえベッドに横にする。


「あ、オレはリュウいちおー魔導師なんだ、歳はレンと同じ18!」

「同じ割にはチビだけどな」

「レンがでかいだけだろーがッ!」


少々涙目にながらも反抗するリュウを無視しレンは黙っている私に目を向ける。


「今から傷を《完全に》治すのに教会へいくぞ」

「なぜそこを強調する!」

「立てそうか?」

「無視っすか!?」


レンは真面目でちょっと無愛想なイメージをもつけど、このリュウって人は柔らかくて誰からも好かれそうで例えるなら・・子犬?


「ちょっと無理みたい。あと助けてくれてありがとう。」


笑みをこぼし感謝の言葉を口にする。

でも本心からの言葉はでるが、どこか心から笑えない自分がいる。

これはつくりモノの表情だと気が付いたのはいつの頃だっただろう。


リュウはお礼の言葉にどこか気が抜けたような表情をしている。

対してレンは


「ん?レン、どうした、気難しい顔しちゃって」

「いや、なんでもない。ところでそうなるとリュウの魔法で移動するか?」

「あー・・ゴメン。移動魔法は移動先へいったことがないと使えないんだ。教会なんてオレいかないから使えない・・」

「お前自体も使えないもんな」


遠慮がない厳しい言葉でもリュウは苦笑いをする。


「返す言葉がございません・・って!レンだってほんとは町のどっかに瞬間移動するつもりだったんだろーに毎回オレの頭上じゃねーか!」

「いやだってどうせリュウとこいくなら・・な?」

「うそこけー!」


「・・あのぉ」


さすがに止めないと終わりそうもないと判断し話に割り込んでみる。


「なんだ?」


こ・・・怖い。

でもここで切り出さないと話が進まない。


「えと、教会へ行くんですよね。その後仲間と合流したいのですがいいでしょうか」

「あぁ問題ない。まぁサクヤは俺が抱えていくか」


「「え”」」


レンの唐突な言葉に私とリュウは驚く。


「なんか不満か?」


「「いいえなんでもないです」」

「ならよし」


満足気(?)な表情をしレンは私を抱える。


「ひやぁ!」


なんか照れくさい。


「んじゃオレは弓と矢筒をもっててあげるよ。あっと。杖忘れるとこだった」

「あと俺の剣持ってきてくれ」

「へいへい」


リュウが部屋をでるとレンは何か思い出したような顔をした。


「あッ服買わないとな、ボロボロの服じゃ恥ずかしいだろ」

「う・・うん」


抱えられてるのも恥ずかしいのですが!


「よし。教会にいったら服屋へいくか」


そういうと部屋を出てリュウから渡された剣を腰に挿し町へと出かけた。




リュウ 18歳 身長170 魔導師ウィザード

喜怒哀楽が分かりやすくなじみやすい。汚れても目立たないように何時も黒に統一された服をきるが、髪も瞳も黒なのである意味目立つが本人は気にしてない様子。

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