9、お話し ~マリヤ視点から~ その二
あけましておめでとうございます!
今年もシャナ達をお願いします
私たちはあの二人を見つけることに成功した。どうやらお妃さまの執務室で話してるよう。
「何話してるのかしら。ねぇ、カラリウ様?」
「さぁ、どうだろう。聞いてみるか?」
カラリウ様の輝く瞳に見つめられ、私は頷くしかなかった。
ドアに耳をつけ、そばだてる。盗み聞きというやつだ。
二人の話が聞こえた。
「……花嫁にするなら、そちが良いと……」
「……受けます!」
え。どういうこと? カラリウ様、シャナが好きなの?
目で問いかけるようにカラリウ様を見る。カラリウ様のお顔は真っ赤だった。まるで自分の想う相手がばれてしまったかのように。
あーあ。私の中の何かが音を立てて崩れていく。今まで必死に隠していた、隠されていたものが明らかになる。それは、落胆でも絶望でもなかった。ただただ「怒り」を感じるだけだった。
シャナ、私がカラリウ様好きなこと知ってたよね。どうして、裏切ったの。
「カラリウ様、もうすぐ二人が出てきます。シャナだけかもしれませんが」
「そうだね。じゃあ行こうか」
私たちは再び食堂へと戻る。王妃様の執務室に歩いて行くリュアを途中で見たけれど、そんなことどうでも良い。王子の心をあの子から奪い返さなくちゃ!!
みじかいっ!
すいません