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1  1から魔法と体力の修業。彼の記憶を元に目指す冒険者への道!

1 初めての転生。

遠くで誰かの声が聞こえている。

微かに聞こえるその声は、何故か耳心地が良く何だか懐かしいとさえ感じる気がしていた。


「トモルシード兄様!」


と呼びかけられ続けられていた。


そして徐々に自分の記憶が呼び覚まされていく。


あぁ~あの少年の名が確かトモルシードという名ではなかっただろうか?

そう朧げに考えていて、意識が完全に戻った。


ガバっと起き上がれば、誰かに突然抱きしめられた。


「本当に心配していたのですよ!

あの事故以来兄様は、

ずっと意識を失くしたままで…


寝た切りの状態だったのですから…」


と言ったかと思えば俺を離さず号泣し始めた。


暫くの間、相手の状況と自分の記憶の整理の為に甘んじてその状態を受け入れていたが、何とか理解して来た所で


「すまないが、そろそろ離してはくれないだろうか?」


その子の肩を優しく触れて自分との距離を離した。


「お見苦しい処をお見せしてしまい…

スミマセンでした。」


やっと自分を開放してくれたのだが、

その子は俺の顔を見ると少しだけ放心状態になった後


「全て私のせいなのです。

本当にスミマセンでした。


浅はかな妹だとお嫌いになられても、当然ですので………」


余りにも落ち込む彼女を見て


「そこまで嘆くのは、

私の顔が惨めな状態にへと

変貌してしまったのだろうか?」


と尋ねれば、無言でスーっと手鏡を渡された。


俺は、手鏡を黙って受け取り確認すれば鏡の中には

ナントモ端正な顔立ちの金髪で瞳の色は綺麗な薄いブルーであるが………


右の瞳の色が黒くその瞳の奥には紋章みたいなモノが、

薄っすらとだが確認できる程度だけだったので


「ルシーシアがそこまで気にすることではないよ!」


と自分の記憶の中にある少年の記憶に残る彼の妹に、


少しでも安心して欲しいと優しく妹の肩をポンポンと叩くが


「いいえ!

トモルシード兄様は、

魔物から私の事を守って

重傷を負い。


1月もの間、意識をなくされたのです。


私の事をどの様に攻めようとなじろうとも当然の権利をお持ちなのです!」


その瞳に涙を浮かべながら、俺に訴えかけてきた。


「1月もの間かぁ~

ソレはえらく心配をかけたようだが、

ルシーシアの身体に何もなかった事は喜ばしい事だ!


それに腹違いとは言え

異母妹を守るのは、

兄である俺の領分なのだから気にするな!」


俺の話を聞いて泣きじゃくるルシーシアに


「本当に困った子です事。

貴方がそんなに泣いているのでは、

母の私がトモルシードさんに感謝の言葉さえ言えないではありませんか?」


突然割り込んできた人は、

少年のイヤもう自分の義理の母でありルシーシアの実母

スペイ王国第三王妃の

ソフィーシア様だ。


彼女はトモルシードの実母が病死してから、

本当の母上の様にトモルシードを育ててくれた人だ。


ルシーシアは母上の言葉に慌ててベッドから降りると


「余りにも嬉しくて、少々取り乱してしまいました。


誠に申し訳ございませんでした。お母様…」


と衣服を整えながら母であるソフィーシアの隣に並んだ。


「どうですか?

1月もの長い間意識不明の重体だったのですから、

身体に不調は無いですか?」


心配そうに尋ねられ俺は違和感が少しでも無いように、微笑を浮かべながら………


「そうですね。

少々記憶の混乱はある様ですが…


体調の方は違和感はありませんが?

兎に角お腹が空きすぎているのが実情ですかね。」


「解りました。

食事はすぐに用意

させましょう。


処でその右の目の色はどういう理由なのでしょう?」


俺の記憶でもトモルシードは両目共綺麗なブルーだったので俺にも理解不能である‥


「さぁ自分にも判りませんが、

暫くは眼帯でもしながら生活したく思います。」


と答えて誤魔化す事にした。

それから食事を取りながら俺が意識不明に陥ってる間に、


オレの家臣や従者達が、

俺から去っていった事実を聞かされたが、

そのことに俺がとやかく言う必要は無いと考えて


「今自分の元を離れた者たちは、

どちらにしても自分に災難が降りかかった時には、


どうせ自分の元を去っていくでしょう。


なので逆に良かったですょ

自分の配下は

自分で探します!」


そんな他愛もない話の後に


「何だか、トモルシードさんは急に大人に成長されたかの様ですね。


少し寂しくもありますが母親代りとしては、

その成長が嬉しくもあります。」


と、にこやかに自分を見つめるソフィーシア様の瞳が暖かく、自分の心に染み渡って行くのが


少しだけ自分の罪悪感につながった。


本当は、トモルシードと言う名の少年記憶を受け継いだだけの全くの別人なのに………


こんな感じで夕食会は終わり自分は、

ソフィーシア様の配下に自分の部屋まで護衛をしてもらい自室へと戻った。


一人きりになり

改めて自分とトモルシード少年の記憶とその関係者の事を整理していきながら…


神様からの大切な贈り物であるスマホを探すとトモルシード少年が大切なものを

何時も保管していた所にスマホを発見した。


トモルシード少年の記憶と共に

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