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第一部 第十四章 「世界の魂」について、「世界の魂」とは、どのようなものであるのか、「世界の魂」は仲介者として、どのように隠された力を物体に結びつけるのか

 第一部 第十四章 「世界の魂」について、「世界の魂」とは、どのようなものであるのか、「世界の魂」は仲介者として、どのように隠された力を物体に結びつけるのか


 (「世界の魂」は十九世紀の魔術師エリファス レヴィのアストラル ライトである。)


 デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派の多数の人々は、天のものの力と下のものの性質を入念に調べて、「全てのものは神に満ちているし、全てのものには原因が存在する」と話している。


 なぜなら、神の助け無しに自身の性質を充足している超越的な力を持つものなど存在しない。


 デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派の多数の人々は、「ものの中に広がっている神の力」を「神々」と呼んでいる。

 ゾロアスターは、「ものの中に広がっている神の力」を「神の魅力」と呼んでいる。

 シュネシオスは、「ものの中に広がっている神の力」を「神の誘惑」と呼んでいる。

 他の、ある人々は、「ものの中に広がっている神の力」を「命」と呼んでいる。

 別の、ある人々は、「ものの力は、『ものの中に広がっている神の力』にかかっている」と話して、「ものの中に広がっている神の力」を「魂」と呼んでいる。


 なぜなら、「ものの中に広がっている神の力」は、「ものの中に広がっている神の力」が作用しようとしている色々なものに広がっている唯一のものによる、魂の性質である。


 知力を知力で理解できるものに広げるし、想像を想像できるものに広げる人も、色々なものに広がっている唯一のものによる、魂の性質によっているのである。


 デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派、ゾロアスター、シュネシオス達が「唯一のものの魂が伝えられて、変化させたり、作用を(さまた)げたりして、別のものの中に入る」と話している時に理解していたものが、唯一のものによる、魂の性質なのである。

 ダイアモンドは磁石が鉄を引き寄せる事ができないように磁石の作用を(さまた)げるように。


 なぜなら、魂は動く第一のものである。

 また、デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派、ゾロアスター、シュネシオス達が話しているように、

魂は魂自身で動く。


 ところが、肉体や物質は、肉体自体や物質自体には能力が無いし、動く能力が無いし、魂より大いに劣化している。


 そのため、デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派、ゾロアスター、シュネシオス達は「肉体や物質より優れている仲介者が必要である」と話している。


 肉体や物質より優れている仲介者とは、肉体が無い魂のようなもの、または、魂が無い時の肉体のようなものである。

 また、肉体や物質より優れている仲介者とは、魂と肉体を結びつけるものである。


 デモクリトス、オルフェウス、ピタゴラス学派、ゾロアスター、シュネシオス達は、肉体や物質より優れている仲介者が「世界の魂」であると考えた。


 十六世紀現在の魔術師達は「世界の魂」を「第五元素」と呼んでいる。

 なぜなら、「世界の魂」は、四大元素からのものではなく、四大元素より上の、四大元素とは別の、ある第一のものである。


 従って、天の魂を粗雑な肉体と結びつけて、不思議な能力を肉体にもたらす、ある(しゅ)の霊、仲介者である「世界の魂」が存在する。


 人の魂が人の肉体の中に存在する、のと同様に、

仲介者である霊である「世界の魂」は、この世という世界の物体の中に存在する。


 仲介者である霊である「世界の魂」によって、人の魂の力と肉体の各部が結びついている、ように、

「世界の魂」によって、「世界の魂」の力は全てのものの中に広がっている。


 このため、「世界の魂」の力の痕跡が無いものは世界には存在しない。


 「世界の魂」のほとんどは、「世界の魂」のほとんどを受け取ったものの中に吹き込まれている。


 「世界の魂」は、「星の光」によって、ものが「世界の魂」と適合するまで、受け取られる。


 「世界の魂」は、隠された性質を、太陽、月、惑星、惑星より高い星々を経由して、薬草、石、金属、動物に伝える。


 四大元素から「世界の魂」を分離する方法を知る人には、「世界の魂」は、より有益である。

 または、

少なくとも「世界の魂」にほとんど満ちているものを本質的に利用できる人には、「世界の魂」は、より有益である。


 なぜなら、「世界の魂」は、肉体の中で肉体に溺れていないほど、物質の中で物質に阻止されていないほど、より強く完全に作用して、より物質を創造しやすい。


 肉体の中で肉体に溺れていない「世界の魂」によって、物質の中で物質に阻止されていない「世界の魂」によって、全ては創造的に成って、力の温床と成る。


 このため、錬金術師は黄金や銀から「世界の魂」を分離しようと試みている。


 「世界の魂」を正しく分離して、「世界の魂」を金属といった物質に放射すると、「世界の魂」は金属といった物質を黄金や銀に変える。


 コルネリウス アグリッパは、錬金の方法を知っているし、実際に黄金が錬金されたのを見た事が有る。


 しかし、私、コルネリウス アグリッパは「世界の魂」を分離した物質の重さ以上の黄金を創造できなかった。

 なぜなら、「世界の魂」は形が広範囲であるし集中的ではないので、「世界の魂」は限度を越えて変化して不完全な物体を完全な物体に変えない。


 私、コルネリウス アグリッパには「世界の魂」を分離した物質の重さ以上の黄金を創造できなかったが、別の方法で「世界の魂」を分離した物質の重さ以上の黄金を創造できるかもしれない。

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