ふっかつのじゅもんのメモがない
石の城の中はいろいろなイベント中。
この展示会は入場時間予約制。確実に入りたいから携帯でチケットは購入していたが、普通に当日券が買えた。入場制限もだいぶ緩くなったと、時間の経過を感じる。
一階のオブジェやショップぐるぐる。
ようやく予約時間10分前になった。エレベーターで4階に上がる。
結構、すでに並んでいる。
ぱっと見、若い男の子が多い。年齢層は案外広い。
何とはなしに隣の子に話しかければ、親が好きで子供の頃から聴いているとのこと。高校でコピーバンドしているこの子は、特徴的なあの髪型。ふわふわ。楽器はドラム。ヴォーカルではないことにつっこみたかったが、時間切れ。
係員のお姉さんから説明を受ける。
撮影スポットは撮影OKであとはNG。
そんな説明を聞きながら、青いしおりを受け取る。この個展に来ないと貰えないしおり。今日のスタンプラリーのひとつ目、なのかな。
まあ、紙切れと言われたらそうかもだけど。
ちょっとうれしい。
暖簾をくぐると始めのブロック。ここは撮影OK。人集りが出来ている。とりあえず壁の文字を読みながら、聞き耳立てて情報収集。作詞家様がインタビューを受けた場所で実際に座った椅子とのこと。
みんな椅子に座って写真を撮って楽しそう。遠巻きにそんな幸せそうな人たちを見ていた。青いしおりを持って。
しおり、って本という旅の中のセーブポイント。その椅子の前の大きな様々な青い色で構成されたオブジェは、どこかゲームの中にあるセーブポイントを思わせた。
みんなが椅子に座ろうとしているのを、ぼんやりとただ眺めている。
そのまま遠くから見ていると、周りの壁に印刷された写真の作詞家様がそのオブジェを見ていたり、手を伸ばしているように見えて、なんとなく「それ」が思考回路に見えてきた。
誰かのスピルメイズに潜り込む。
その内側に向き合って、手を伸ばそうと、言葉を探す作詞家様の写真は、とても美しく思えて、そのままシャッターを切った。