包茎の唄
なにやってだ
うす暗い じめじめとした場所に ずっとおれはいる
もうずいぶんと 光すら浴びていない
父はおれに 外に出ろ 外を知れという
そして たまにおれを外へ放り出す
寒い、寒い 凍えてしまう
おれはひっそりと 薄暗いすみかへと戻る
父は瞳に静かな怒りをたたえて おれを見る
しょうがないじゃあないか しょうがないじゃあないか
おれは繊細で ひどく傷つきやすい
そんなこと 分かっているはずじゃあないか
お前にも その責任があるんじゃあないか! なあ!
この場所は ひどく居心地がいい
それでも たまに ほんとうにたまには思う
この場所から出て 旅をして ほら穴でも探検して
その ずっと奥で いちばん奥で
わあっと 大声で叫んだら
きっと 気持ちがいい
上野へ行くか