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#106 常識の時間 9(格闘技と暦)

 多目的ルームで俺は座って、飛んだり跳ねたりして踊っているポーラを見ている。

 いやセクハラではないぞ。


 本日の運動の際に、おっさんにあわせた運動量ではなく、もっと激しく運動したらどうだと言う話から、格闘技していたならそれ専用の例えばボクシングならサンドバッグを叩くとか空手の型とかいったやつはないのか? という会話になり、演舞があると言うので見せてもらっている。


 ポーラは運動する際は修道着ではなく動きやすいようTシャツを羽織って運動していたが、その際でも丈に隠しきれない尻が、スーツなのでキレイなラインがとても目を引いたものだが、今はそのTシャツも脱いでいる。

 演舞の際はそういうしきたりらしい。

 ゆえに飛び跳ねるのは身体なのか胸なのかと。

 目に得、もとい毒である。


 何度も言うが決してセクハラではない。

 俺はただ龍舞とやらの演舞を見ているだけである。



「こんな感じです」


 息を弾ませたポーラが青ウサギからタオルを受けとり、俺に近づいて来る。


 たいしたもんだ。

 演舞ってもっとゆったりとしたものかと思っていたが、なかなか激しいんだな。


「そうですね、少し疲れます」


 どこか納得していない顔だ。

 なんでも学生限定とはいえチャンピオン。

 神事の際には駆り出され、奉納だの祈願だのでここ1年なにかと舞う機会が増え、よく練習していたそうだ。

 久方ぶりに披露した舞いは思った出来ではなかったのだろう。


「もう少し練習してからまた見ていただけますか?」


 ああ、いいよ、楽しみにしてる。

 ……いやセクハラ的な意味ではないぞ。



 そもそもマイタンで格闘技って必要なのか?

 水分補給中のポーラに聞いてみる。


「と言いますと?」


 マイタンは争いがない平和な国と聞いてたからな


「そうですね、最後に戦争……紛争がおきたのは1000年くらい前だそうです」


 1000年の平和か。

 地球だと何回戦争やら紛争が起きた事やら。

 ちなみにその原因は?


「蒼龍様を邪神だという一派が聖都を破壊しようと暴れたことが原因です」


 そっか、邪神か。

 時代が悪かったな。

 今なら成功したことだろうよ。


 それから平和なら格闘技はいらないのでは?


「龍舞は蒼龍様に捧げる踊りから派生した武術です。マイタンは平和でも、宇宙に出て他所の星に行った場合はその限りではないので身を守る術として習います。逆に宇宙からマイタンに訪れた人が平和的ともかぎりませんし」


 言われてみれば確かにそういう備えは必要だわな。

 俺も最初の惑星で降りてたら襲われてただろうしな。


「私が降りたパールやゴールでも重火器、爆発物のチェックはされていましたし、どこの星も最低限、他星の人を警戒しているのだと思います」


 だから格闘技があっても不思議じゃないのか。


「護衛の管理頭脳があれば必要ないですけど、誰もが持てるものでもないですし」


 大抵の市民は携帯端末さえあればことが足りるという。

 端末では追い付かない処理をさせる人などは移動式の端末をもっているが、護衛までできるものとなるとある程度の地位が必要らしい。

 言われてみれば今まであった異星人ではマーロン三世、イザベラ、エクレアは持っていたが、ポーラや密航少女などは持っていなかった。

 そういうところで相手の地位も判断できるわけか。

 まだまだ知らないことが多いね。

 


「そうですね、私もマイタンとパールでは暦が違っていて違和感がありました」


 暦か、そういやそんなこと考えたことなかったが、違うんだ?


「1年365日は同じなんですが、パールでは毎月30日で11ヶ月。12月だけ35日あるそうなんです」


 ほう。

 うるう年があるなら12月36日まであるのだろうか?


「マイタンでは1月から7月までが30日で8月からは31日となります。うるう年の場合は7月が31日となります」


 なるほど、地球とも違うな。

 詳しいことは専門家に聞こう。

 



「以前お話ししましたが、どこの惑星も自転や公転が同じなので1年の日数は変わりません。尺度や重量などの単位もドラゴンに誘導されているので同じなのですが、暦だけはその星の宗教などの文化によって定められるので違いがあります」


 まあ今聞いた、マイタン、パール、そして地球だけ見て全部違うわな。


「星によっては1年が4ヶ月の星や24ヶ月の星もあります」


 そんなんで季節とか成り立つんだ?


「自分の星に慣れているからそう思うだけで、他の星にはその体制に慣れてきた歴史があります。1年4ヶ月の場合、1月が春、2月が夏、3月が秋、4月が冬という感じです。その星の1月1日は皆さんの星だと4月1日くらいになります」


 まあそんな常識もあるんだろう。


「ちなみに曜日も1週間7日の星が多いですが、5日、10日など様々あります」


 それでも生活できるんだ?


 いつ休む……ああ、働いてないんだったな。

 そっか、働いてないと考えると曜日も日付もあんまり関係ないな。

 適当に生き、適当に休めばいい。


 むしろ日曜が休みという固定観念が休めないとストレスになるというのではないか?

 そうだ、人間は好きなときに休めばいいんだ!

 つまり、引きこもりこそ最良の生き方というものなのだ!


「暦のこと聞きたいと呼び出されて、その結末にいたるとは予想外でしたよ」



昨晩の飲み会で二日酔いの上、スマホが壊れたので機種変しに行き執筆する時間がありません。


とはいえ、飲み会でネタを思いつきましたし、スマホがないと仕事の休憩時間の執筆ができないので仕方ありません。


これから執筆のほう必死で頑張ります。

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