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「い、痛い……や、やめて、霧生……」
「どこまでさせたんだよ?」
「え……?」
痛みと恐怖の中でよく聞き取れなかった私は反対に聞き返した。
「あいつに、どこまで、させたんだよ。って言ったんだ。……最後までか?」
「何を言うの……」
怒りを浮かべる霧生に私は言った。
「答えろ」
「……」
「香水の匂いなんかさせやがって……本当のことを言えよ!!」
霧生は私を引きずって灯台の壁に叩きつけ、無理矢理に唇を割った。そして、胸を強く掴まれたところで、「何やってんだ!」と声がした。霧生は「チッ」と舌打ちをすると手を放した。
「おい、待て……!! ったく。ちょっと、あんた大丈夫かい?」
「……は、はい……はい……」
私は、ふるえる声で、精一杯答えた。




