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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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36/40

第36話:新婚旅行は世界一周! 忍三(暗殺者)が仕掛けた「ハネムーンの隠れ里」

ギルド改革も一段落し、ついに訪れた「新婚旅行」のチャンス。

しかし、普通に旅行すればパパが衛星ドローン(魔導版)で追いかけてくるのは目に見えている。

そこで立ち上がったのが、隠密のスペシャリスト・忍三。

彼女が用意したのは、古文書にも載っていない、地図から消された伝説の隠れ里。

「……パパには、教えない。二人だけの、影の中」

忍三の静かな執念が、ついにパパの鉄壁のガードを突破する……!?

「……ここ。……私の、秘密基地」

忍三に手を引かれ、空間の歪みを抜けた先には、幻想的な霧に包まれた温泉郷が広がっていた。

そこは、前世で彼女が修行時代に隠れ家として使っていた『影の楽園シャドウ・リゾート』。

外部からの探知を100%遮断する、現代のステルス技術すら凌駕する究極のプライベート空間だ。

(……すごいな。魔王城の騒がしさが嘘みたいだ)

忍三は、いつもの無機質な表情を少しだけ緩め、耳元で囁いた。

忍三:『……レオ。ここには、パパも、一華たちも来られない。……私……独占、したい。……いい?』

(……忍三、中学生の時より攻め方が大胆になってる!)

俺たちは、透き通ったお湯が湧き出る露天風呂で、二人きりの時間を過ごした。

500年前の戦いのこと、日本での子供時代のこと……。

しかし、そんな甘い時間は長くは続かなかった。

ドォォォォォン!!

空が割れ、漆黒の戦艦(パパがギルドの予算を横領して魔改造した、魔導豪華客船『マオ・クイーン号』)が霧を強引に突き破って出現した。

パパ:『フハハハ! 見つけたぞレオくん! 忍三! この俺の「親心レーダー」からは、世界の果てまで逃げられんのだ! 田中、今すぐパラシュートで混浴エリアに降下しろ!』

田中さん:『……部長(魔王様)。それ、普通に不審者というか変質者として通報されますよ……。というか、お嬢様方も船に乗ってますし』

乃二(聖騎士):『ちょっと忍三! ズルいじゃない、自分だけ隠れ里なんて!』

一華(賢者):『……論理的に考えて、この空間の座標は1時間以内に特定できると計算していたわ。さあ、全員で「新婚グループ旅行」の始まりよ!』

ウィンドウが更新される。

[クエスト:二人きりのハネムーン、失敗(?)]

[現在の状況:隠れ里が『真央家・社員旅行』の会場に変更されました]

[忍三の状態:激怒(殺気Lv.MAX)。パパを温泉の底へ沈める準備を開始]

忍三:『……パパ。……沈め。……田中さんも、道連れ』

パパ:『ぎゃあああ! 忍三、目がマジだ! レオくん、助けてくれぇぇ!』

勇者レオ。

三度目の人生でも、「二人きり」という単語は俺の辞書から抹消されているようだった。

第36話、お読みいただきありがとうございました!

忍三の渾身の隠れ里も、パパの「親バカ補正」という名の超次元レーダーには敵いませんでした。

しかし、結局は5つ子全員が集まってしまい、ハネムーンはいつもの賑やかな大騒動に。

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