第35話:異世界の職探し! 勇者レオ、まさかの「冒険者ギルド」顧問に就任!?
「パパ、今月も赤字よ。魔王城の維持費、高すぎ」
一華(賢者)の冷徹な家計簿報告により、レオは異世界での「職探し」を余儀なくされる。
かつての勇者としての実績は「500年前の古文書」扱い。
しかし、レオには現代日本で培った「効率化」と「マネジメント」という、魔法以上の武器があった。
舞台は、腐敗した「冒険者ギルド」。ブラックな労働環境に、勇者のメスが入る!
王都のギルド「聖剣の翼」の本部。
そこは、低ランク冒険者がサービス残業で魔物を狩り、上層部がポーション代を中抜きする、絵に描いたような暗黒組織だった。
レオ:『……よし。今日からここを「DX」する』
俺は、ギルドマスター(500年前の俺のファン)に頼み込み、「特別顧問」の座を手に入れた。
そこに同行するのは、秘書として眼鏡をかけた一華と、警備担当の乃二。
一華(賢者):『……レオ、このギルドの依頼受注システム、紙ベースなのが信じられないわ。まずは魔導水晶を使った「リアルタイム・マッチングアプリ」を導入しましょう』
乃二(聖騎士):『不当な報酬未払いは私が許さないわ。……あ、あそこにいる受付の男、ポーションの在庫をごまかしてるわね。ちょっと「尋問」してくるわ!』
俺たちがギルド改革を進める中、またしても「あの男」が乱入してきた。
パパ:『……レオくん! 俺を差し置いて再就職とは何事だ! 俺もこのギルドで「魔王流・スパルタ社員教育」を施してやる! 田中、研修用の地獄のキャンプセットを設営しろ!』
田中さん:『……部長(魔王様)。それ、今の時代じゃパワハラで一発アウトですよ……』
パパは強引に「新人教育係」を名乗り、若手冒険者たちに「魔王の威圧感」を叩き込もうとするが、現代の若者たち(冒険者)は意外とドライだった。
新人A:「え、あのEランクのおじさん、またなんか叫んでるよ……ウケる」
新人B:「『恐怖で支配しろ』って、昭和の根性論かよ。効率悪いわー」
パパ:『……ぐぬぬ! 現代っ子(異世界)め! 俺のカリスマ性が通じぬとは……!』
そんなパパを放置し、俺は一華と協力してギルドに「福利厚生(回復魔法使いの常駐)」と「定時退勤(転移魔法による帰還)」を導入した。
結果、ギルドの生産性は爆上がり。俺の評判も爆上がり。
ウィンドウが更新される。
[クエスト:ギルドのホワイト化(DX改革)完了]
[報酬:月給100万ゴールド。ギルドの女性職員からの熱視線(※一華により即座にブロックされました)]
[パパの状態:若者に無視されすぎて、田中さんに人生相談中]
一華:『……レオ。仕事が終わったわね。さあ、残業代(甘い時間)を請求させてもらうわよ?』
(……一華。ギルドはホワイトにしたけど、俺の家庭内ブラック労働は終わる気がしないな)
勇者レオ。
三度目の人生、まずは「ギルドのカリスマコンサルタント」としての地位を確立した。
第35話、お読みいただきありがとうございました!
現代知識を異世界に持ち込むのはテンプレですが、一華のガチな解析能力が合わさると、もはや組織改革が軍事侵攻レベルのスピードで進みます。
一方、パパは「昔のやり方」が通用せず、完全に「職場で浮いてるベテラン」状態に……。
さて、次回は第36話!
「新婚旅行は世界一周! 忍三(暗殺者)が仕掛けた『ハネムーンの隠れ里』」
ギルドも安定し、ついに本番の新婚旅行へ。
忍三が案内したのは、パパも手が出せない「絶対秘匿」の温泉郷だった!
次回もお楽しみに!
ついに待望の(パパの妨害がないはずの)ハネムーン編! このまま進めてよろしいでしょうか?




