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『勇者、再び。〜隣の五つ子が前世のパーティメンバーで、父親が宿敵の魔王だった件について〜』  作者: Zacku


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33/40

第33話:新居探しはダンジョン攻略!? 伝説の魔王城(跡地)が売りに出されてる件

「新居は、やはり格式高い場所でなければならん」

パパの強い要望で訪れた不動産屋。

そこで提示されたのは、かつて勇者レオが攻め込み、魔王パパが君臨していた「旧魔王城」だった。

しかし、500年の月日は魔王城を「歴史的遺産」から「若者に人気のダンジョン・テーマパーク」へと変貌させていた……!

「俺の玉座の間が……ポップコーン売り場だとぉ!?」

王都の不動産屋「ダンジョン・エステート」。

レオ一行は、モニターに映し出された物件情報を見て絶句していた。

【物件名:旧・真央城(リノベーション済み)】

家賃: 月額50,000ゴールド(管理費込み)

間取り: 100LDK+地下大監獄(ワインセラー改修済み)

備考: 伝説の勇者が壊した壁はそのまま!ヴィンテージ感溢れる仕上がり。※夜間に先代魔王の幽霊(?)が出るという噂あり。

パパ:『……田中、見ろ。俺が愛した漆黒の尖塔に、あんな派手なピンクの旗(「限定・スライムまん発売中!」)が立っている……。許せん、今すぐ買い戻してやる!』

田中さん:『……部長、手持ちのゴールド、現代の円を換金したら意外と少なかったですよ。ローン組めますかね?』

俺、レオは、5つ子たちを引き連れて現地へ向かった。

城の入り口には「入場料:大人20ゴールド」の看板。かつて決死の覚悟で門を突破した俺としては、何とも言えない気分だ。

一華(賢者):『……構造をスキャンしたわ。パパ、あちこちに増設された「自撮りスポット」のせいで、防衛魔法の術式がズタズタよ。住むなら全面改修が必要ね』

乃二(聖騎士):『でも、このバルコニーは洗濯物がよく乾きそう! レオ、ここに決めちゃいましょうよ!』

一行がかつての「玉座の間」に到着すると、そこは現在、観光客向けの「魔王なりきりフォトスタジオ」になっていた。

太った観光客がパパの(レプリカの)玉座に座り、「ガハハ!」と笑いながら記念撮影をしている。

パパ:『……退け。そこは、俺の……俺の指定席だぁぁ!!』

パパの怒りが頂点に達した瞬間、城全体に眠っていた「真の防衛システム」が再起動した。

500年分の魔力が暴走し、観光客たちは悲鳴を上げて逃げ出す。

リノベーションされた壁が剥がれ落ち、中から凶悪なガーディアンたちが姿を現した!

結五(聖女):『あらあら……パパのせいで、お家が怒っちゃいましたねぇ』

輪四(格闘家):『いいじゃん、入居前の大掃除だね! レオ、どっちがたくさん倒せるか勝負!』

忍三(暗殺者):『……レオの部屋に、罠(隠しカメラ)……パパが仕掛けた。……今、壊した』

(……忍三、ナイス判断だ。というかパパ、いつの間に仕込んだ!?)

俺は聖剣(の形をした魔導触媒)を抜き、かつての宿敵にして今の義父と一緒に、自分たちの「家」を取り戻すための戦いを開始した。

500年前は殺し合ったこの場所で、今は「家族の平穏」のために背中を預け合う。

ウィンドウが更新される。

[クエスト:魔王城・物件内見(物理)完了]

[結果:ガーディアンを全滅させ、所有権を力ずくで奪還。パパ、不動産屋に「不法侵入」で訴えられかける]

結局、パパが「自分が本物の魔王である」と証明しようとしたが、ギルドランクEのせいで誰も信じず、最終的にレオが「伝説の勇者の末裔」というハッタリをかまして、格安で買い取ることになった。

勇者レオ。

異世界での新生活は、かつての最終ダンジョンを「一軒家」としてローンで払うところからスタートした。

第33話、お読みいただきありがとうございました!

魔王城がまさかの観光地化。パパのプライドはズタズタですが、何とか拠点を確保しました。

リノベーションされた魔王城での、5つ子との新婚生活……波乱の予感しかありません。

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